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がっちりマンデー【儲かる豆ビジネス!大豆ミート・枝豆・小豆】

2022年5月22日放送の「がっちりマンデー」で【儲かる豆ビジネス!】について紹介されました!

私達の暮らしは考えてみると豆に囲まれているといえます。

納豆や豆腐は大豆、おつまみはバターピー、チョコレートだってカカオ豆、コーヒーはもちろんコーヒー豆、なので豆ビジネスはきっと儲かっているのでは?

ということで今回は豆ビジネスの特集でした。

目次

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大豆編・超進化!肉になるヒミツは発芽

熊本県熊本市にある DAIZ(株) 取締役CTO 研究開発部長 落合孝次さんが大豆商品について紹介してくれました。
DAIZ (株)では2020年1月から本格的に大豆ミート事業に参入しました。

紹介してくれたのは「大豆ミート」です。

DAIZの大豆ミートは「ミラクルミート」と名づけられていてクオリティの高さに大手メーカーが商品化しています。

商品化例

*ニチレイ

大豆ミートのからあげ・大豆ミートのハンバーグ

*伊藤ハム

大豆ミートのハンバーグ・肉だんご・メンチカツ

*フレッシュネスバーガーでも採用

*スーパーイオンでも「大豆からつくったミンチ」

落合さんの話では、2020年当初は20案件だったのが今では500案件を超えていてパニック状態とのことです。

なぜDAIZの大豆ミートは売れているのか?

では何故、DAIZの大豆ミートは売れているのでしょうか?

落合さんの話では、今までは「味がイマイチ」「食感が物足らない」という大きな二つの課題があったが、それを解決したのです。

加藤さんのコメント

大豆ミートを色んな番組で食べてきたけれど、正直「肉じゃねーなぁ」と言って結構怒られてきた。
(確かに、大豆ミートって不味い印象がありますね。)

番組でのDAIZのミラクルミートを使った「肉だんご」をみんなで試食したら、加藤さんは「近くなってるね!」と感想を言っていました。

他のメンバーも肉に思えると絶賛しました。

ミラクルミートの美味しい秘密

これまで美味しくなかった「大豆ミート」を作り方を大きく変えて一気にレベルアップしたのです。

DAIZの製造工場を落合さんが案内してくれました。

そこには、たくさんのタンクがズラリと並んでいて、中にはそれぞれ大豆が入っています。

実は大豆を水分・温度・酸素を管理し発芽させているのです。

発芽することで、タンパク質が分解されて「うま味成分」のアミノ酸が増加し、グッと肉の味に近づくのです。

落合さんのコメント

発芽する条件の酸素と温度と水のやり方を調整することで「鶏肉用の発芽大豆」「豚肉用の発芽大豆」など原料を調節できるのです。

タンク内の酸素・水分・温度のコントロールでアミノ酸バランスが変化して、「鶏肉っぽい味」「牛肉っぽい味」「豚肉っぽい味」「ツナっぽい味」が作れると言うから驚きです。

*「グルタミン酸」と「アルギニン」が多めだと「牛肉っぽい味」

*「アスパラギン酸」を多めにすれば「鶏肉っぽい味」

*「アラニン」が多めだと「豚肉っぽい味」

一番難しいのは「温度」で30℃の発芽と32℃の発芽を比べたり、0.5℃でも比べて数千通りの組み合わせで開発されたのが「ミラクルミート」というわけです。

日清食品とのタッグで今、開発されているものがあるそうですが「謎肉シリーズ」ではなどと想像しますが、乞うご期待という事でした。

DAIZの凄いは「発芽大豆を使う大豆ミート」は世界でDAIZだけの技術という事でした。

DAIZ株式会社
〒860-0812
熊本市中央区南熊本5-1-1 テルウェル熊本ビル 4F

公式HPはこちらです。

 

会社概要を見ていくと、大手の食品メーカーがずらりと筆頭株主として名を連ねているので今後の「植物肉」の開発への期待が伺えますね。

小豆編・スイーツ業界支える業務用あんこ

北海道千歳市にある、創業72年の田中製餡(株)に行って次の豆ビジネスを取材します。

この会社は昭和25年に創業した「あんこ製造業界」の大手企業の一つなのです。

田中製餡は業界で初めて「甘いあんこを大量生産」する専用工場を作り他のお店や会社に卸したメーカーです。

田中製餡(株)取締役工場長 齋藤俊さんが詳しく説明してくれました。

多くは業務用として「和菓子屋さん」「パン屋さん」向けに卸しています。

日本中のいろんな所に、あんこを売って儲かっている田中製餡は、あんこ以外も含めて約38億円の売り上げです。

あんこの種類は20種類以上!

あんこの種類は20種類以上あり、甘さが控えめだったり、甘いものだったりと用途に応じて作っているのです。

<商品例>

*平パック小倉最中(最中用)  糖度66.5度と甘くして水分は少なめ

最中の皮のパリパリを保てるあんこにしている。

*AP北海小倉AS-45(たい焼き用)糖度が45度と低くして水分多めで柔らかい

たい焼きの頭からしっぽの隅々まであんこが行き渡るようになっている。

創業72年の田中製餡ならではの細かいこだわりがあるのです。

こだわりのあんこはどう作られている?

あんこ作りの総責任者 この道27年の菅野仁さんが案内してくれました。

タイ焼き用の粒あんを作るところを紹介してくれました。

あんこ作りの工程

小豆の洗浄⇒小豆を煮る⇒小豆を炊く⇒砂糖を加えて錬る

一番大事なのは小豆を煮る時が大事だと菅野さんは言います。

小豆を煮て、渋みや苦みを取り除くのですが、ほおっておくと小豆のうま味まで出てしまうので、うま味が出ない前に火を止めるのがコツだといいます。

実際にタイミングを教えてくれました。

釜の中は沸騰していますが、菅野さんは「これはまだ沸騰していると言えない」とまだ鍋を見守ります。

真ん中は沸騰していないので全部が沸騰したら対流が起こり「完全沸騰」とみなして火を止めるのです。

スタジオに来ていた田中製餡(株)代表取締役社長 田中健二さんの話では火止めは職人技なのでなかなかマニュアル化出来ないと言います。

(そう言えば、NHKの朝のドラマであんこ作りのシーンが毎回ありましたが、火を止めるタイミングをじっと息を吞むように見計らっていました。)

田中製餡株式会社

東京本社
〒143-0015
東京都大田区大森西2丁目2番4号

公式HPはこちらです!

枝豆編・村あげて豆作り

新潟県の弥彦村にある弥彦村の村長の小林豊彦さんに番組はお話を伺います。

村がビジネス?しかも人口7000人という弥彦村で豆ビジネスとは一体どうなっているのでしょうか?

実は「枝豆ビジネス」なのです。

新潟県の1世帯あたりの年間支出額(さやまめ)

1位 新潟市 5023円 2位 秋田市 3761円 3位 千葉市  3656円

(総務省統計局「家計調査2021」)

枝豆作付面積も新潟県は1位なのです。

(農林水産省「作物統計調査2020」)

村の枝豆の売り上げの今年の目標は1億5000万だと小林村長は言います。

弥彦村の枝豆ブランド戦略

「弥彦むすめ」は鮮度を保つために枝付きで出荷しています。

「伊彌彦ちゃまめ」

「伊彌彦えだまめ」

3年前からブランド枝豆作りに力を入れ始めて昨年は売り上げ8000万でしたが今年は1億5千万円を見込んでいます。

弥彦村の土壌は粘土質で水分と養分が豊富で美味しい枝豆が出来るのです。

新潟はお米のイメージも強いが「米」よりも儲かるのでしょうか?
小林村長は、米は儲からないといいます。

昨年の農家の収入で見ると、10アールあたり米は約10万くらいで、枝豆は10アールあたり約35万から60万と言います。

小林村長は枝豆農家で「1億円プレイヤー」を誕生させよう!夢を語ってくれました。

枝豆はどのように作られている?

弥彦村の枝豆農家(10年目)丸山雄太郎さん(28歳)が説明してくれました。

お米の方と比べると金額は変わって来ました。

枝豆単品で行くと年1000万円前後位儲かっていて、弥彦村の地域の方も頑張って1000万くらいみんな稼いでいます。

弥彦村では早く出荷したいのでハウスで栽培しています。

5月は弥彦村しか出荷していないので1か月間は弥彦村が独占状態なのです。

普通は枝豆が旬の夏〜秋口は露地で栽培するのだが、それより早い5~6月の早い時期はハウスで栽培しているのです。

その為、5月から10月の半年間という長い期間作れるので、その分農家さんも儲かるのです。

村長のスゴイ秘密兵器

そんな枝豆農家をバックアップするのが村長の秘密兵器なのです。

「弥彦村枝豆共同選果場」を弥彦村は作りました。

こちらでは自動で枝豆洗浄から選別まで出来る所で建設費はなんと4億5千万円です。

さらに農家さんが収穫を自動で出来る枝豆専用コンバイン1台1400万円を3台購入しました。

村長の手厚いサポートを受けて「だったら枝豆やってみよう!」と、米農家から枝豆農家へシフトするかたも急増したのです。

その結果、枝豆の作付面積は2021年約30haから2022年は約45haに増えたと言います。

弥彦村の枝豆農家の重鎮 村越輝虎さん(78歳)に村長が1億円プレイヤーを作る話を聞いてみました。

村越さんは1億円はちょっと無理かな~?と感想を言っていましたが、今年は「4000万~5000万は行くかな~?」と言っていました。

仕事は死ぬまでやりますよ!って笑いました。

小林村長はスタジオに来て、今後は輸出も考えていて冷凍してアメリカやヨーロッパに出したいと夢を語ってくれました。

弥彦村の公式HPはこちらです。

選果場と言えば、普通はJAの出荷時に農産物を持っていく認識がありましたが、今は販路を農家がたくさん持って納品していると聞きます。

ただ選別や袋詰めなどの手間はかかるのが村で選別所や袋詰めが出来るならコストも抑えられるのかも知れまんね。

機械も借りられるならやる気も出ますし、農業で1000万以上稼げるなら地元でやりたい方も増えそうですね。

素晴らしい取り組みで、色々試行錯誤し知恵を出し合ってやられたんだと想像できます。
弥彦村のパワーを感じますね。

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森永さんのCM②の後で

森永さんのお勧めの豆ビジネスは「九州まーめん」です。

九州産大豆で作った大豆麺で糖質控えめ・高たんぱく質で人気になっているのです。

身体に良さそうですね。

九州まーめんの公式HPはこちらです。

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まとめ

豆ビジネスは意外と面白かったです。

特に今回興味が湧いたのは弥彦村の取り組みでした。

HPも生産者の紹介まであり村長が村の人を豊かにしようと思ってる印象でした。

小さな村だから出来ることもあるのかも知れませんね。