2022年6月24日放送の「所さん事件ですよ」で【SNSなりすまし事件】について紹介されました。
「SNSのなりすまし」とはそっくりな他人のアカウントを作り画像なども真似して人の誹謗中傷をするという事件が多発しているといいます。
狙われた方は人気がありフォロワー数も多かったりする方や妬まれたりした方が対象になることも多いようです。
今回は色んな事例を元に紹介されていましたが、やはり誰にでも起こりそうな怖い事件で、加害者になる可能性だってあるとのことでした。
目次
Jリーグをめぐる「なりすまし事件」
昨年3月に往年のスター選手 前園真聖さんを起用しネット上の悪質なマナー違反を警告しました。
「ネットいじめ最低だよ、かっこ悪いよ。」と警告しました。
当時の村井満チェアマンは「本当に許すことの出来ない卑屈で悪質な事案だと認識しております。」とコメントしました。
いったい、Jリーグをめぐって何がおこっているのでしょうか?
熱烈なサポーターが巻き込まれた事件
横浜F・マリノスの熱烈なサポーターの女性が巻き込まれた事例です。
毎回試合に応援に行き彼女のブログで観戦した時の写真をブログにのせていました。
ところが、何気なく載せていた彼女の写真が悪用されてしまいました。
選手が開いているSNS動画に彼女の写真のアイコンで選手に対しての差別や侮辱を並べたコメントがされていたのです。
彼女のアカウントそっくりなSNSが作られていたのです。
本物のアカウント名の末尾に一文字つけて作られていたので、ぱっと見は本物そっくりに作られています。
怒った選手や他のサポーターから彼女に「スタジアムに来るな」「サッカー応援するな」とダイレクトメールが届くようになったのです。
彼女は偽物と区別するために「.official」と付けたのですが、なりすましの方も「..official」と「.」を一つ加えて、いたちごっこ状態になりました。
そのまま何も出来ないまま2か月が経ったところ突然なりすましのアカウントが消えて全然違う人が「なりすまし」のターゲットにされて次々と「なりすまし事件」が増えていきました。
村井チェアマンは「このような事態が起きた時は各都道府県の警察と連携しながら対処していきます。」とコメントしました。
悪質ななりすましとは?
本物はSNSで日記的な使い方をしますが、偽物は「誹謗中傷や人種差別発言」などをします。
ITジャーナリスト 高橋暁子さんのコメント
なりすまし対策は、SNS運営会社に違反通告をしてニセモノを凍結する。(利用出来ない状態にする)
証拠を提出したり友人に証言してもらったりして認めてもらう必要があるのですが、これがまた難しいのです。
元埼玉県県警捜査一課 佐々木成三さんのコメント
今回のような一般人になりすますパターンは「愉快犯」だと思います。
ニセモノは誹謗中傷をして他人を巻き込んで炎上を引き起こす事を楽しんでいると思われます。
広島カープ女子が標的!「なりすまし」被害に
この「なりすまし」被害に苦しんでいる モデル 古田ちさこさんの話です。
モデルをしながら年間40試合以上の観戦をするカープ女子が「なりすまし」被害を受けるきっかけになったのは2014年です。
この年の流行語大賞で「カープ女子」が選ばれて、古田さんは「カープ女子」代表として授賞式に出席しました。
以来、古田さんのなりすましが発生することになるのです。
「なりすまし」の悪質な手口とは?
古田さんが知らない所で、古田さんになりすましたニセモノが男性にいやらしい関係を望んでいるような連絡をとったりしている事がわかったのです。
ニセモノは手当たり次第に男性に連絡をしていて、金銭の要求はなく単に卑猥なやり取りをしていることがわかり怖くなったそうです。
ニセモノが出たとわかった時はニセモノだと警告はするが、まだこのいたちごっこが続いているといいます。
何故なりすましの被害に合うのでしょうか?
番組ゲストの佐々木さんが詳しく説明してくれました。
なんと佐々木さん自身も昨年からなりすましの被害に合っているといいます。
佐々木さんの場合は男性なので女性に卑猥なメールなどが勝手にニセモノから送られていることがわかりました。
アカウントも凍結しましたが、次々と似たアカウントが作成されたと言います。
刑事を辞めて番組などでの露出が増えて知名度が高まるようになってから「なりすまし」が増えだしました。
間違いなく、恨みとか妬みで、引きずり卸したいという意図が感じられます。
古田さんの場合も知名度が上がってから「妬みの対象」になったと考えられます。
被害にいざ会ってみると、気持ち悪くて無視できない気持ちになります。
SNSなりすまし事件の対処法は?
ITジャーナリストの髙橋さんは「なりすまし対策」についてコメントしました。
強い態度、強い姿勢が大切
「こちらはなりすましされた証拠を全て保存している」
「法的措置を取るつもりがある」等をSNSで訴えることが大事
では、訴えられるならやめようと、止める方もいますので、やはり強めな姿勢が大事です。
突然犯罪者扱い!炎上の原因は?
ITコンサルタントをしている佐原さん(仮名)が、2019年8月のある日朝起きたら犯罪者扱いされていたという話です。
朝、女性が異常な電話とメールの着信音で起こされる事になるのです。
「ブス!」「殺したろか?」「生まれたことが間違い!」「早く自首しろ!」などと誹謗中傷のメールが山のように届いたのです。
2019年に起きた「あおり運転の殴打事件」
事の発端は「あおり運転の殴打事件」がそのころ起きて、そこに同乗していた女性通称「ガラケー女」が世間を騒がせました。
その女性だと間違えて思われたことで誹謗中傷の嵐に合う事になってしまったのです。
3年前に起きた「あおり運転殴打事件」の概要
犯人の男性が高速道路で煽り運転を繰り返し、車を止めさせて恫喝し暴行を働いた事件です。
同乗していた女性がその男をかくまった容疑で一緒に逮捕されましたが、帽子にサングラスをかけてガラケーを手に激写していた強烈な印象の女性でした。
なぜこの女性に間違えられたのかは、容疑者の男性から、たまたまインスタグラムで佐原さんがフォローされていて、犯人の女性の帽子とサングラスに似た画像があった事が原因になったといいます。
犯人を特定した人が犯罪を犯した男性のSNSで「ガラケー女」を探した結果がこのような事になってしまったのです。(こういう犯人捜しをする人たちってわんさかいますね。)
この間違った情報がわずか数日で10万件以上拡散されたというから驚きです。
間違えられた被害者女性のコメント
悲しいとか傷ついたとか、逆に怒りとか、そういう感情もなくなった感じでした。
何が起きているんだろうと思うような状態、ただ実名や顔がさらされているのは事実。
一週間後、佐原さんは弁護士と共に記者会見を開き「拡散した人に対して法的措置をとる」と宣言しました。
すると一気に手のひらを返したように謝罪のメールが届きました。
佐原さんは一瞬で言うことを変える態度に、人づきあいが怖くなったと言います。
3年経った今はどの様になっているのか 小沢一仁 弁護士にスタッフは聞いてみました。
SNS運営会社とプロバイダーに情報開示請求をし、デマを流した100件以上の損害賠償請求をしていると言います。
すでに民事裁判を終えたものもあり1件当たり30万以上の損害賠償が認められました。
小沢弁護士のコメント
根っこの部分は間違った正義感にもとづいて、やっていたのではと私は思っています。
けれども、安易に信じて拡散する、ボタン一個で責任を追う可能性がある行為だと自覚してもらいたいと思っています。
ネット上の特定屋
ゲストの佐々木さんは、ネット上には「特定屋」と呼ばれている人たちがいるといいます。
特定屋とは?
ネットの情報をもとに人物を特定しプライバシーを暴くことをしている人たちの事。
警察やマスコミの情報とはあきらかにレベルが違うので気を付けるべきです。
情報を見極める方法
高橋さんは情報を見極める方法を「だいふく」といいます。
だ 誰が情報を発信しているのか?(発信元の信頼性を確認すること)
い いつ情報が発信されたのか?(最新の情報か?古い情報か確認が必要)
ふく 複数の情報があるか?(しっかりした情報ならば複数の信頼できる所から 発信されているはず)
だ い ふく ですね、覚えておきます。
まとめ
SNS時代の世の中で好きな情報がとれる時代ですね。
危険も多いことがわかりました。
今回、わたしは「間違った正義感」という言葉が一番心に刺さりました。
SNSでなくても起こりそうな話なのかも知れません。