2022年7月10日放送の「がっちりマンデー」で【丸亀製麺の儲かり秘密】について紹介されました!
㈱トリドールホールディングス 代表取締役社長兼CEO 粟田貴也さんがゲスト出演でした。
丸亀製麺はこの「トリドールHD」のグループの中にあるのです。
最近また増えている印象の丸亀製麺ですが、儲かっていそうですね。
1番人気は かけうどん 340円(税込み)
特性醤油をかけて食べる 釜玉うどん 420円(税込み)
夏にぴったりの 鬼おろし肉ぶっかけうどん 690円(税込み)
など独自の美味しそうなメニューがたくさんです。
目次
店づくり現場に潜入・スピードが命!
2000年から2022年で832店舗を展開している「丸亀製麺」は年商921億です。
一体どんな風に店舗展開をして来たのでしょうか?
気が付いたらあちらにも、こちらにも「丸亀製麺」を見かけるようになり、お客様もしっかり入って賑わっています。
そこには店作りと「うどん」作りのスペシャリストがいたのです。
店づくりのスペシャリストでもあるスゴ腕 粟田社長に密着しました。
丸亀製麺の店づくりの特徴
丸亀製麺の店づくり①
ファミレスとは違いセルフ方式である。
丸亀製麺の店づくり②
厨房は店のど真ん中で丸見えである。
丸亀製麺の店づくり③
お客様の目の前で麺作り!
このような、見せるお店作りが楽しそう!美味しそう!と大好評なのです。
こんなお店作りをどのようにしているのか、東京都渋谷区にある丸亀製麺本社で会議が行われていました。
今回は既にあるお店の改装の為の会議です。
既存店の店内改装
粟田社長がこの会議にも参加していました。
粟田社長の改装プランの気になる点
① 釜の中に入っているお湯の高さを気にしている。
② 肉を焼くコンロの位置を気にしている。
③ 間口の広さ、レジまでの並び、座席の配置、天ぷら鍋の位置。
どうすれば、厨房、店内が美味しそうに見えるか!がチェックポイントになっています。
この日は18店舗の怒涛の設計図をチェックしていきます。
看板変更後の売り上げが5%〜8%上がった報告もうけて20%売り上げ増を目指す内容の打ち合わせでしたが、1時間で終了しました。
こうやってバンバン決めていくのが粟田スタイルだと言います。
この2日後には会議で上がっていた、埼玉 朝霞青葉台店の改装前のお店に粟田社長の姿がありました。
この店の改装テーマは2つ
① 店内で食べるお客様とお持ち帰りのお客様のお会計ルートを別々にする。
② 厨房の奥に隠れていた麺の熟成庫を思い切って前に出す。
改装予定の入り口に立った社長は、入ってすぐに「熟成庫」が目の前に現れて右に身体をかわし並ぼうとすると、製麺のシーンが目に入り「熟成庫と製麺のシーンが一連化してくることやね?」とお客様の目線を確認するのでした。
とにかくスピードですよ、変化が送れるとよくないので現場で確認してその場で決めるようにしているといいます。
図面からではわからない現場での感覚が大事だと思います。
目の前に飛び込んでくる光景が大事。
たった1年で100店舗を改装したと言いますから凄いですよね。
改装したことで売り上げが180%アップしたというお店もあるから驚きです。
粟田社長の店作り術
丸亀製麺の原点は香川県のうどん屋であり、長蛇の行列になっているお店をみて、うどんを目の前で作り、目の前で湯がき提供している事をみたのが原点になっています。
うどんになるまでのでの工程をしっかりお客様の目で見てもらうのが大切なんです。
(ポイント)
① まずはやってみる!
失敗しても失敗から学ぶ事も多い。
② 丸亀製麺のスピード戦略!
3日ごとに1店舗展開していた時期もあり、年間130店出店していた時もあった。
このようにして、たくさんの丸亀製麺の店舗が作られて行ったのですね。
味の番人の新うどんメニュー開発現場に潜入
年商921億円の原動力はなんといっても「うどん」そのものです。
昨年発売開始された「うどん弁当」は累計20000万食の大ヒットとなりました。
さらに今年3月発売「焼きたて肉うどん」も絶好調なのです。
どんな開発の秘密があるのでしょうか?
渋谷の地下でうどん開発!㊙味の番人
㈱丸亀製麺 山口寛社長がその秘密の場所を案内してくれました。
渋谷の道玄坂の、ど真ん中の地下に丸亀製麺の「テストキッチン」があったのです。
「テストキッチン」とはまるでお店を再現した作りになっていて、そこで新メニューが開発されているのです。
白衣に着替えた山口社長も開発に参加しスタッフとの打ち合わせを始めました。
ここで行われていたのは新商品の試食チェックでした。
今年の秋の新商品の最終チェックの日で、具材を小松菜か春菊で選んでいる所でしたが、山口社長が「うどん出汁の香りと春菊があう」という理由で「春菊」を選びました。
他の新商品は2玉でいこうと「うどん2玉入り」の大丼に決定しました。
(新商品の為モザイクがかかり商品はわかりませんでしたが秋が楽しみですね。)
山口社長は何を基準に新商品を決めているのでしょうか?
丸亀製麺は、そもそもの想いを大事にしているので、何でも出せば良いという発想にならないように、最後の砦として「丸亀らしさ」をもとに決定しています。
① 驚きがあるのか?
② うどんの美味しさが活きるのか?
山口社長は14店舗を歴任した「うどん職人」であり10年間うどんを作り続けて来ました。
そんな社長だから「丸亀らしさ」が身についているのです。
この日も1時間の会議で8品の新商品が決定しました。
丸亀製麺の公式HPはこちらです!
丸亀製麺がうどん以外で600億!カフェ&米麺?カギは社長の行列見学?
㈱トリドールHDの総売り上げは1500億ですが、丸亀製麺は900億で残りの600億は別の業態で稼いでいるのです。
粟田社長は2000年頃から急激に業態開発をやって行く事になりました。
きっかけはショッピングモールの「フードコート」の増加に気づき「ここに、うどん以外でもお店を作ればもっと儲かるかも!」と思ったそうです。
それで、トリドールHDは世界1720店舗、年商1534億円になったのです。
新しい業態とは?
① 「タムジャイサムゴー」
粟田社長がチェーンを香港で発見して買収し日本に持って来たチェーンなのです。
お米の麺で作った「スープヌードル専門店」で、今年3月に新宿に1号店をオープンしました。
② ハワイアンカフェ「Kona’s Coffee」
③ 焼きそば専門店「長田本庄軒」
④ 揚げたて「天ぷら定食 まきの」
このように、色んなジャンルの店を作り儲けているのです。
月刊食堂 編集長 通山茂之さんのコメント
粟田さんが業態作りが上手いのは、外食業界のほぼ常識になっています。
独自の観察眼があるのではないかな?と思っています。
新しい業態開発の天才だと言われています。
ヒットを生むアイデアの見つけ方は行列見学?
粟田社長にアイデアの見つけ方を聞いてみました。
① 町中のお店にアンテナを張りまくる!
商店街の中で長蛇の列を見つけたら「何が起こっているんだ?」と一番に行きます。
② その場で分析!
「何がお客様を呼ぶ?」のかと、その場で分析して時にはメジャーで店の気になるところを測ったりします。
「この出っ張りが人気の秘密?」などと理由を徹底的に調べるのです。
③ 新しい店のアイデア発見&挑戦!
「これだ!」と思ったら挑戦してみる。
今も欠かせないのは「お店巡り」
これだけのお店を抱える中、業態店舗が軌道に乗っても、粟田社長が欠かせないのはお店巡りだと言います。
月に10店舗程、ひとりやそのチェーンの責任者の方とお店を巡るようにしています。
取材の日は「タムジャイサムゴー新宿店」を訪れてスタッフにお勧めのメニューを細かく聞いて試食します。
この業態は(お客様が)初体験の方が殆どで何を食べていいのかわからないのが大前提なのでスタッフがそんな時におすすめが出来るのはとても大事だと言います。
ハワイアンカフェ「Kona’s Coffee」ふじみ野店 に行きます。
社長が店先の植物や木などから「ハワイアン」感が保たれているかをチェックしていきます。
その後は立ち飲みチェーンの「晩杯屋」で低価格グルメの味を確認します。
各お店に共通して気にするポイントは?
粟田社長に、お店巡りの時に気にするポイントを聞いてみました。
*お客様がワクワク出来るかどうか?
美味しいのは当然ですが、どこも美味しいわけですから、そこの美味しさを決定づけるのが揚げてるラードの油の匂いなのか?揚げている実演シーンなのか?そこに踏み込んで行くのが非常に大切かな?と思っています。
加藤MCが失敗談を聞いてみました。
たくさん失敗はあります、お好み屋さんは失敗しました。
原因は「ここでしか体験」の欠如であり、お客様の口から「あそこのあれがいいんだ!」と言って貰えるものがないといけなかった。
わが社でなければいけないという特別の何かが無かったのです。
味以外のプラスアルファがいるのです。
粟田社長の野望
2022年5月は海外658店舗で、2028年3月には4000店舗を目指しています。
常に果てしなく「小成に甘んじてはならない」という考えで進んでいる粟田社長でした。
㈱トリドールHDの公式HPはこちらです!

凄腕!粟田社長とは、どんな人なのか?
番組を見ていると粟田社長の凄さが伝わってきます。
ハツラツとしていてバイタリティーのある粟田社長とはいったいどんな方なのでしょう?
番組の中でもざっくりお話しされていましたが、商売を始めるためにトラック運転手から始めて400万の資金を貯めた事を話していましたから1代で今の大きな会社にしたスゴ腕社長ですね。
粟田社長の経歴
1961年、兵庫県神戸市生まれ、3歳の時に加古川市に引っ越しする。
警察官だった父が中学の頃に病気で亡くなります。
加古川東高等学校を卒業し、1981年神戸市外国語大学に入学。
ケーキ職人を志し、1982年大学を中退し資金を貯めるためにトラック運転手の仕事を始めます。
トラックターミナルに車で居酒屋をやっている姿をみて「憩いの場」を作りたいと、居酒屋経営を目指すようになります。
1990年有限会社トリドールコーポレーションを設立し、居酒屋経営をします。
30代後半に父の故郷の香川県丸亀市に仕事で立ち寄ったところ、香川県の行列のできる「讃岐うどん」に遭遇しました。
そのことがキッカケに2000年11月「丸亀製麺」1号店を加古川市に開店。
名前の由来は「父の故郷の丸亀と、長寿の象徴の鶴亀の亀に丸というのが縁起がいい」ということから付けられた。
(ウキペディア参照)
あとは番組で紹介された通りなのですが、粟田社長のアンテナの張り方は凄いですね。
今でも行列が出来る店は必ず行くようですが、そこに「ワクワク感」を発見できるかたなんですね。
経歴を見ていくと、最初の焼き鳥の居酒屋は数年大変だったと言います。
社長の素直な「これいいな!」っていう所からの興味で人生を切り開いて行く姿は実に楽しそうですね。
コロナ禍の中、うどん弁当などのアイデアで乗り切って行く力強さとお客様の目線にいつも立っている姿は素晴らしいですね。
早く亡くなったお父様も故郷の名前が全国区になって喜んでいるかも知れませんね。
まとめ
つい先日も丸亀製麺大好きな私もツルッとしに行って来ました。
土日は多く昼時は並んでいます、確かに並んでいる間にスタッフの作業やうどんの釜揚げの湯気などが目に入りますから、つい見てしまいますね。
かなり計算された空間だと今回良く分かりました。
しかし丸亀製麺以外でこんなに飲食店を抱えているとは凄いですね。
粟田社長の言うように、ネギたっぷりの腰のあるうどんが妙に食べたくなるものです。
ハワイアンカフェにも行ってみたいです。