2022年7月31日放送の「がっちりマンデー」で【儲かる模様】について紹介されました!
実は身近にあふれている「儲かる模様」を徹底検証して、暑い夏を涼しくする謎の「フラクタル模様」や、バスのシートは「ハケメ模様」で汚れが消える?
世の中は考えたら「模様」だらけ、それなら模様で、きっと儲かっているに違いない!
日本中の坂道で見かける「0リング模様」などの【儲かる模様ビジネス】の特集でした。
ゲストは森永卓郎さんとビビる大木さんです。
目次
フラクタル模様で儲かる!
東京都稲城市のよみうりランドで待ち合わせしたのは (株)ロスフィー 取締役 保清人さんです。
さっそく、よみうりランドにある、儲かる模様「フラクタル」を案内してくれました。
この模様ビジネスで年間約1億円の売り上げなのです。
この模様で作られた「日よけ」のようなものが通路の上に吊るされています。
このフラクタル模様の日よけは、東京オリンピック2020でファンアリーナでも採用されました。
羽田空港第2ターミナル、井の頭自然文化圏、東京ミッドタウンでも使われています。
一体「フラクタル模様」とは、どんな日よけになるのでしょうか?
「フラクタル模様は」木陰がヒントだった!
三角模様が繋がったようなものを繋ぎ合わせて日よけにしていますが、隙間だらけなのに効果があるのでしょうか?
* フラクタルとは、三角を書き、その中にどんどん同じ三角を小さく永遠に描いていくことをフラクタルの法則と言います。
自然界にもこの法則はいっぱいあり、三角形を外にひろげて行けば雪の結晶になり、葉っぱの形をたくさん繋げれば、シダ植物、円すい形がたくさんならカリフラワーといった具合です。
フラクタル幾何学模様といわれています。
* 普通のシートで日陰を作ったものと、フラクタルの形をした生地で日陰を作ったものとを比較して温度を測ってみたら、隙間だらけのフラクタル日よけの方が、2度以上低かったのです。
普通の一枚シートの日よけは、シートが温まった「輻射熱」が発生し放熱されるので熱くなるが、フラクタルの小さな三角の生地はそれぞれが面積が小さいので熱を持ちにくいのが特長なのです。
熱を持たないから周りが涼しくなるのです。
フラクタルの日よけの誕生秘話
10年前に保さんが、いい日よけはないかと思案している時に、木陰が涼しいのは何故だろうと考えるようになりました。
そんな時に、たまたま訪れた京都大学の酒井敏教授の講演で、木陰が涼しいのは木がフラクタルの形だと聞き、フラクタルだ!とひらめきました。
試作品を作ってみると大成功だったのです。
* フラクタル日よけの弱点
隙間だらけなので雨は防げません。
* フラクタル日よけの弱点が最大の武器に!
普通の日よけやテントは雨を防げるので屋根として法律で設置場所を制限されています。
しかし、フラクタル日よけは雨を防げないので、どこでも設置可能なのです。
屋上は法律上で屋根が設置できないので、屋根でないフラクタル日よけはOKなのです。
そのため熱中対策の為の注文が多いのです。
保さんは、今後の市場規模は屋上の多い日本だけでも1000億円あると言います。
鹿児島県鹿児島市にある(株)ロスフィーの公式HPはこちらです!
木陰の涼しさは、みんな経験していますが確かに涼しいし癒されますね。
ハケメ模様で儲かる!
大阪市中央区にある 住江織物(株) 車両資材事業部門長 瀬戸貞弘さんが、詳しく説明してくれました。
会社全体では800億円の年商だと言います。
住江織物の儲かる模様は「刷毛目模様」といい、バスの座席シートに使われているのです。
少し派手な感じで、ブルーを下地にした、刷毛で描いたようなデザイン、なぜこの模様が儲かる模様なのでしょうか?
ハトメ模様は汚れない?
瀬戸さんの30年来の仲良しコンビの、住江織物(株)車両開発部デザイングループ 島津邦康さんがデザインについて詳しく説明してくれました。
島津さんに質問
Q:バスの座席は何故あの模様なんですか?
A:やはり汚れが目立ちにくい特性があり色んな方が使うので汚れに気を使ってデザインしています。
Q:汚れだけなら黒でいいような気がしますが?
A:黒だと車内が暗いイメージになりますし、赤だと派手過ぎるのでブルー位が丁度よい。
ということで、バスの座席の約7割がブルー系模様なのです。
島津さんと瀬戸さんが「ハケメ模様」の生地にたくさんの色の糸くずを付けて実験的に見せてくれました。
確かに、どこに糸くずがあるのかわからない位に目立ちません。
一方、無地の生地なら色が違えばくっきりと目立ちます。
お客様の衣服の糸などが少し付いていても目立たないので不快感がないかも知れませんね。
島津さんはブルーが80%で、その他の色はは20%の比率がバランスが良く黄金比だといいます。
しかし、この8割の青の作り方がとても大変だと言います。
どんな風に作っているのか?
島津さんが和歌山県橋本市の萱野織物を案内してくれました。
こちらではベースとなるブルーのモケットという生地を作っています。
* モケットとは?
強いパイル糸を加えてフカフカで摩耗に強い生地をいいます。
(確かに座席シートってモフモフしたイメージがあります。)
モケット生地にすることで摩耗しても模様が消えずに10年の耐久性が見込めるのです。
縦糸と横糸、ふかふかにするためのパイル糸で生地が完成しています。
その為に、糸の量は通常の1.5倍で、1つのシートに3,200本の糸を集結して、毎回色を作り変えてこだわっているのです。
そのおかげで、住江織物のバスシートのシェアは40%といいます。
カーテンや他の事業も幅広い、住江織物(株)の公式HPはこちらです!
加藤さんも言っていましたが、バスに乗るときになんで?この模様何だろうと私も思ったりした事がありました。
ただの流行りだと思ってましたがそんな理由があったのですね。
0リング模様で儲かる!
なぜか坂道になると丸い模様のついた道路をたくさん見かけます。
きっと沢山あるから儲かっているのでは?
愛知県岡崎市にある (有)丸和企画 鈴木智美社長を訪ねました。
グレイヘアの斬新な髪型のおしゃれな社長さんです。
鈴木さんの会社では道路に「0リング模様」を付ける仕事をしています。
年間「0リング模様」を12万個作っているそうです。
日本で3社しかやっていなくて、そのうちの1社が鈴木社長の会社なのです。
(パネル式真空コンクリート工法の場合)
鈴木社長によると、およそ50年前に、ある会社が「0リング模様」を坂道に導入しました。
その会社は丸和企画を含め3社にだけ教えたのです。
そもそも「0リング模様」とは何なんでしょうか?
「0リング模様」とは?
「0リング模様」とはコンクリート坂道の滑り止めなのです。
(そういえば田舎でもショッピングモールの2階駐車場に行く坂道で見かけます。)
*コンクリートの坂道模型を使って靴を滑らせると明らかに「0リング模様」のほうが滑りにくくなっています。
「0リング模様」のへこみにタイヤが引っ掛かるから滑りにくくなっているのです。
今回1メートル四方の箱にコンクリートを入れて模様を付けて見せてくれました。
0リングの大きさは直径144㎜、溝の幅は27㎜、深さは11㎜と細かく決まっているのです。
1番タイヤが引っかかるサイズなのです。
ゴム製の丸型を使い、コンクリートに模様を付けます。
丸と丸の間も細かく決められていて、縦500mm、横300mmの間が開けられています。
軽自動車のタイヤが全てリングに当たるように間隔も定められているのです。
手作りの定規を使い職人さんがゴムの型を置いて行きます。
乾いたら型をとって完成させるのですが、道路の幅やカーブなど道路で違うので手作業で職人技で作られているのです。
型のエッジの部分を強くするために特殊パネルでコンクリート内の水と空気を抜くのですが、その技術が難しいので3社しかやっていないと森永さんが解説します。
模様が丸がいいのは、三角や四角だとゴム型を取るときに角でコンクリートを剥がすことがある為、丸が最良だと鈴木社長は言います。
(有)丸和企画の公式HPはこちらです!
今度、坂道で「0リング模様」を見つけたらじっくり見てしまいそうです。

森永さんのCM②の後で!
森永さんのおすすめの「儲かる模様」はキリンの【ダイヤカット模様】です。
氷結やFIREの缶を良く見ると「ダイヤ型の模様」が付いています。
これは軽い素材で強度を求めNASAが開発しました。
軽い材料で潰れにくい、しかも美しい模様で、森永さんは氷結が出た時から集めていて家の棚にダーッと並べているくらいお気に入りだそうです。
確かに触るとペコペコいって触り心地もいいですよね。
加藤さんが「ゴミですよね!」と突っ込んでいました。
まとめ
今回の「模様ビジネス」ですが身近にあって疑問もなく利用していたのですが謎が解けた感じでした。
フラクタル模様の家庭用の日よけが欲しいですね。
視聴者プレゼントでありましたので販売されているかもしれませんね。
自然の模様には不思議な作用がある事や、何気なく旅行の時に乗る観光バスなどの座席シートにも企業の試行錯誤の努力や研究があるんだと思いました。