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がっちりマンデー【上場していない!でも超スゴい会社があった】

2022年10月9日放送の「がっちりマンデー」で【上場していない会社!】について紹介されました!
今回の番組は「上場していない!」の凄い会社の特集でした。

儲かっているなら上場しているのが当然の考えでしたが、上場していないのに儲かっている会社があるというのです。

儲かっているのに上場していないのは何故なのでしょうか?

気になるところですね。

ゲストは森永卓郎さんとラランドのサーヤさんとニシダさんでした。

目次

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食品卸と缶詰「つま缶」で1.8兆円越え!

東京中央区・日本橋にある 国分グループ本社(株) 執行役員の品田文隆さんが詳しく説明してくれました。

会社の売り上げはグループ全体で年間1兆8814億円といいます。

この会社は食品の卸し業で、メーカーさんや生産者さんから食品を仕入れて、小売業や外食産業に卸しているのです。

歴史はめちゃめちゃ長く江戸時代中期に創業者・國分勘兵衛が日本橋に「大国屋」の屋号で呉服問屋を開きました。

明治時代になりメインのビジネスを食品卸業にシフトし、現在は12代目・國分勘兵衛会長兼CEOが運営しています。

自社ビルにある「K&K」の文字は國分勘兵衛 の文字から来ています。

国分グループはたくさんの物流センターを持ち、いろいろな小売業や外食店へ素早く納品しています。

品田さんは、代表が経営方針を貫けるように、わざと?「上場していない!」といいますから驚きです.

(確かに株主の顔色を伺って経営している企業も多いと聞きますね。)

儲かりの柱は他にもあるといいます。

自社製品「缶つま」の開発

2010年から販売されている、缶詰にはいったおつまみの「缶つま」はちょっと高級志向を取り入れた缶詰で、発売以降約5200万個売れています。

もともと国分グループは缶詰も開発して販売していました。

国分グループ本社(株)商品開発部長 織田啓介さんが「缶つま」の開発の事を説明してくれました。

「缶つま」が出る2010年まで、缶詰事業は売上が伸び悩んでいました。

当時の担当者さんが本屋でふと手にした「缶つま」という本は「缶詰を使ったレシピ」の本でした。

「缶詰って、おつまみになるんだ!それなら商品にしちゃえ!」と「缶つま」を開発したのです。

国分グループのトップは襲名制だった!

国分グループ本社(株)花澤裕さんの説明では「國分勘兵衛」は襲名制だといいます。

襲名って歌舞伎の世界の事だけかと思っていましたが企業で襲名があるとは驚きました。

そんな襲名制がある国分グループの経営哲学は社員証の中に「帳目」があります。

平成の帳目 (国分行動憲章)

①私たちは、「信用」を第一に行動いたします。
②私たちは、高い品質の商品・サービスの提供を通じて、社会に貢献いたします。
③私たちは、たとえ利益を生むことであっても、見かけ商いをいたしません。
④私たちは、常に礼儀をわきまえ、人と人との和を大切に、公平で公正な行動をいたします。
⑤私たちは、全ての人の基本的人権を尊重し差別や個人の尊厳を傷つける行為をいたしません。
⑥私たちは、法令やルールを遵守いたします。
⑦私たちは、環境保護活動に積極的に取り組みます。
⑧私たちは、会社の有形・無形の財産を守ります。

その裏にはこんな文章があります。

皆さんが何か行動するときには、次の事を考えてみてください。

その行動は、、、
・自分自身で本当に正しいと思いますか?
・家族や社会に胸を張って語れますか?

もし判断に迷ったら、もう一度「平成の帳目」を思い出してください。

長い歴史の商売の中から生まれ、時代とともにこの「帳目」は作られているようですね。

国分グループ(株)の公式HPはこちらです!

よく見る!あのガソリンスタンドの謎

「宇佐美」という看板のガソリンスタンドはよく見かける看板ですが、どんな企業なのでしょうか?

この「宇佐美」について、愛知県にある(株)宇佐美鉱油 取締役 髙橋智幸さんが、詳しく説明してくれました。

年間売り上げは約8000億円で、上場はしていません。

髙橋さんは「上場する必要性がなかった。」といいます。

全国で約500店舗運営していて、年間来店台数約9000万台といいます。

上場しなくても儲かっている理由はなんでしょうか?

宇佐美のガソリンスタンドは実はトラック向けだった!

宇佐美の看板は何故か、エネオスや出光の看板の下についているのですが、「宇佐美」はそこからガソリンを仕入れて販売しているのです。

他社は「元売り」の子会社が多いといいます。(そうなんですね、知らなかった。)

宇佐美は大型トラック向けのガソリンスタンドの為に大型車用の軽油の販売量が全国規模で15%で実質シェア1位といいます。

宇佐美は独立系のガソリンスタンドなので看板にも「宇佐美」と自由に入れられるのです。

宇佐美は昭和25年頃に、創業者の宇佐美史郎さんが「これからはトラック物流の時代」と先を読んで「大型車専用のガソリンスタンド」を作りました。

今では一般車両も受け入れていますが、大型トラック向けのこだわりがあります。

宇佐美が愛される秘密

①屋根の高さが高いので大型車がはいる5メートルの高さです。

②大型トラックは給油時間が10分程度かかるのですが、給油ノズルが2つあるので半分の時間で済みます。

③充実した施設・設備が多く、休憩できる駐車スペースや、コンビニ、コインシャワー施設やコインランドリーまであるところも多いのです。

トラックの運転手の方が、やっぱり「宇佐美」なら安心で間違いない!っていうのがあると思うとコメントしていました。

トラッカーの信頼度が凄いですね。

宇佐美鉱油の公式HPはこちらです!

売上げ3800億円!米の会社

兵庫県・神戸市にある (株)神明ホールディングス 代表取締役 藤尾益雄さんが詳しく説明してくれました。

米の卸売業をしている会社のグループ全体で年間3800億円を売上げています。

神明グループは、生産者が農協に納品して、農協から米を仕入れてから小売業や外食産業に納品しているのです。

取引会社は、イオングループ、吉野家、ローソンなどでローソンはおにぎりやお弁当の原料としても使って貰っているのです。

しかし、なぜ?大きな企業が神明の米を仕入れているのでしょうか?

その秘密は工場に行けばわかるらしいです。

神明の精米技術が凄かった!

神明 西宮浜工場長の豊島芳樹さんが、工場を案内してくれました。

工場には玄米が入る高さ27mの巨大タワーが23基あり、合計4140tの玄米があります。

工場では農協から仕入れた玄米を白く精米するのですが、この精米には時間や手間がかかります。

これを一手に引き受けるのが神明なのです。
産地で玄米の厚さが違うので細かく精米方法を変えているのです。
(それで各企業から人気なんですね。)

お米の消費量が年々減っている中、おコメビジネスは今後大丈夫なのでしょうか?

藤尾社長は、神明では様々なお米まわりのビジネスに進出しているので大丈夫だといいます。

謎のチーズとは?

お米を加工してパックご飯にしたり、外食産業 寿司チェーン「魚べい」や、おにぎり屋「米処 稲」も展開しています。

今1番チカラを入れているのが、お米で作っている「チーズ」なのです!

商品は「お米で とろーり とろける」というSDチーズなのです。

世界初の技術でチーズの代替食品なのです。

もち米の米粉を使った「SDCheeze」を今年9月から発売しました。

(株)神明 取締役執行役員 鈴木章人さんによると、「チーズとおなじように餅も伸びるところから、餅を発酵させた酒粕で風味を出すことに成功した」といいます。

一度食べて見たいですね。

(株)神明の公式HPはこちらです!

森永さんのCM②の後で!

森永さんのおすすめの「上場していない!スゴい会社」は、あの「YKK」といいます。

YKKって、上場していないのですね!

YKKでは社内預金で株を買える、持株会制度があり、そこから資金調達をしているというから凄い話ですね。

従業員も会社が成長すれば配当金として帰って来るという仕組みなのです。

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まとめ

上場していない会社の特集でしたが、こんなに余裕がある中で、あえて上場しない企業があるのですね。

小さなお店が味をまもり続けるために、わざと大きくしないなどの話も聞くことがありますが、今回は結構大きな企業なのに上場しない企業があると知りました。

メリットもあるわけなんですね。

資金を回せる経済力あっての「あえて上場しない!」との考えがあることに驚きました。