2022年4月24日放送の、がっちりマンデーで「CM2の後で!」で紹介される森永さんの「おすすめ企業や商品」は本当に儲かっているのか?という特集でした。
番組の最後に、その日のテーマに沿った森永さんの「おすすめ情報」として色々な企業や商品などが紹介されるのです。
経済アナリストで活躍中の森永さんのいう事は本当なのか?を今回は検証しています。
世界初!電気を使わずに永遠に冷える板
2020年8月16日放送で、冷やす技術がスゴい【冷やしビジネス】の特集がありましたが、放送の「CM②の後で!」で紹介されたのが、放射冷却素材ラディクールでした。
ラディクールジャパン(株)
この放射冷却素材を作っているのは、東京中央区日本橋にある「ラディクールジャパン」です。
今回は社長の中国北京出身の何軍(かぐん)さんに詳しく説明をしてもらいました。
昨年はテスト的に販売して、5000万円程でしたが今年は「3億円」ぐらいの売り上げの予想を立てています。
すでに、羽田空港の連絡通路の屋根などの素材等、日本で5か所、海外で2か所が採用されています。
ということで森永さんの情報は「〇」の正解です。
ラディクールとはどんなものなのか?
何軍社長がアルミホイルのようなフィルムを見せてくれました。
電源など使わずに放射冷却素材で温度の上昇を抑えて冷たくする素材です。
世界で初の発明素材でフィルムで一平方メートル「5700円」で設定しています。
エネルギーを使わずに熱を外に放射するという全く新しい仕組みの凄い素材なのです。
ラディクールの実験
にわかに信じがたいこの素材を実験してもらいました。
ラディクールジャパン(株)営業部 佐藤理一さんが実験してくれました。
外で日光が当たるところで、一つはステンレス板ともう一つはラディクールを貼ったステンレス板に、バターをおいて溶け方を検証します。
ステンレス板の方は3分の経過で溶け始めて5分で完全に溶け切りました。
ラディクールのフィルムを貼った方は全然溶けていないのです。
20分経過の温度を測ってみるとステンレス板の方は40度でラディクールの方は26度でした。
ラディクールは熱を一か所に集めて遠くに飛ばすことで熱を放出することが出来ます。
ラディクールの素材の中に無数の極小ガラスビーズが敷き詰められています。
熱光線はある波長の時だけ空気をすり抜けられるという特徴を利用し、ガラスビーズに当った光線がこの波長にかわり遠くに飛んでいくという仕組みになります。
ガラスビーズの配置が肝で、配置によってこの波長を変えるシステムが出来ていますので、この配置は企業秘密なのです。
この技術はどうやって生まれたのか?
2017年の「サイエンス」の雑誌でMITの博士 楊先生が発明した技術の論文が発表されたのが、全ての始まりなのです。
この技術に感銘を受けた何軍社長は、楊博士を説得し商品化を実現させたのです。
ラディクールの技術の応用
布にも応用できるようになったことで、日産自動車の全車種のシェードに採用されました。
帽子などのアパレル業界、スポーツ業界、自動車業界、工場などからなどから注目されている素材なのです。
何軍社長は「がっちり」を三回言わないといけないぐらい儲かっているそうです。
今は、自動車のボディにラディクールを採用する動きもあり、塗料も開発しているとのことで楽しみですね。
ラディクールジャパンの公式HPはこちらです。
もう、すでに帽子などは販売されていました。
気になりますね。
配管工事がいらない食洗機
2020年8月16日放送の、ある機能を省いた「引き算ビジネス」の特集の後の「CM2の後で」で紹介されたのが、配管を引き算した「シロカの食器洗浄機」です。
普通の食器洗浄機は、洗う水を出すのに配管工事が必要なのですが、シロカの食洗機には配管が要らない食洗機があり、これは儲かり間違いない!という事でした。
シロカの食洗機は儲かっている?
シロカ(株)営業本部 太田左斗志さんが紹介してくれました。
シロカの配管のいらない食洗機は上から給水タンクに水を入れて70度以上の高温で洗浄し、排水はホースを取り付けるだけのものです。
お値段は 4万3780円です。
番組で見た商品はネットでは1万くらい安くなってましたが、容量が違うのかも知れませんね。
発売から累計で5万5千台販売していますが、中売れくらいの評価です。
ということで、森永さんの情報は今回「△」でした。
太田さんがシロカの儲かり商品を紹介してくれました。
食洗機よりバカ売れ【電気圧力鍋】
シロカで今、バカ売れしているのは「電気圧力なべ」で発売半年で見込み、5万台以上です。
20万台くらいはすぐに行く予想をしています。
*電気圧力鍋 おうちシェフPRO
価格 1万5800円
シンプルでスタイリッシュな外見です。
何故シロカの電気圧力鍋は売れているのか?
シロカ(株)開発部の佐藤一威さんが説明してくれました。
普通の電気圧力鍋とおうちシェフPROで大根と豚ブロックを煮て説明してくれましたが、とにかく染み込み方が違いました。
何故なのでしょうか?
*普通の圧力鍋は圧力の最高値と最低値しか感知しないため、最高値になったら下げて、最低値になったら上げるを繰り返しながら圧力をかけていますので安定しない。
*おうちシェフPROは、ばねで圧力のセンサーを感知しているので細かい圧力調整が出来るので高圧力が維持できるのです。
このようなヒット商品が続き、シロカの2019年が約41億の売り上げで昨年の2021年が約70億円に伸びているのです。
植物タンパク質から作ったマグロ
2020年9月6日放送の、儲かる!タンパク質 という特集の「CM②の後で!」で紹介されたのが、「植物性タンパク質の大トロ」でした。
まだ試作段階でしたので、もう完成して販売されているのでは?との取材でした。
完成していた!植物性マグロ
三重県にある あづまフーズで「植物性のマグロ」が作られていました。
あづまフーズ(株)中島隆社長が詳しく説明してくれました。
あづまフーズは水産加工を中心にしている企業で「たこわさび」も、あづまフーズが最初に開発しました。
今期の売り上げは、過去最高34億円(見込み)です。
共同で開発したのが「植物性タンパク質で作ったマグロ」です。
「植物性タンパク質で作ったマグロ」とは?
あづまフーズ(株)販売事業部 本部長 杉浦吉啓さんが説明してくれました。
*植物性タンパク質のマグロ
1冊 990円
昨年11月からネット販売で、3か月の販売個数 約5000個です。
まだ、かなり儲かっているわけではなさそうなので、森永さんの情報は「△」となりました。
番組スタッフが、試食したところ「海っぽいが食感は違う感じ」との感想でした。
杉浦さんの話では、ベースは「こんにゃく」で実はこのマグロは「魚が食べれない人・ヴィ―ガン向け」に開発した商品で、魚介類のエキスなど動物性は一切使っていないのです。
スタジオでは魚介エキスをいれたマグロを試食してみました。
「こんにゃくって聞いてなかったら、案外わからないかも」
「高級料亭じゃなかったらバレない」
マグロ以外の他の開発商品があった!
あづまフーズでは、マグロだけでなく、サーモンとイカも作っていました。
サーモンはヨーロッパでは大人気で月に10トンぐらい消費されています。
今、開発中の商品は「いくら」だった
あづまフーズは、新たな魚介類フーズの代替フーズの「いくら」を開発中です。
見た目は、まるで「本物」のような代替え「いくら」は海藻に含まれる食物繊維の一種のアルギン酸で作っています。
10年前から試行錯誤していますが、まだ完成はしていないと言います。
商品化はもう目の前なのです。
あづまフーズ(株)の公式HPはこちらです。

森永さんの今日の「CM②の後で」
今回は森永さんの「CM②の後で」の特集でしたが、この日ももちろんありました。
「ゼロエネルギー住宅」がおすすめです。
太陽光パネルと蓄電池と高い断熱性住宅で年間トータルしたらゼロ円エネルギーになります。
今は太陽光パネルの値段が劇的に下がっているから、今後の普及が見込まれると森永さんはいいます。
まとめ
今回一番に気になったのは、ラディクールのアパレル商品の帽子が一番気になりましたね。
どんな効果があるかは真夏に被ればわかるので試してみたいですね。
最近、料理はさぼりがちですが光熱費の高騰の話題の中、電気代が節約できるのなら電気圧力鍋も気になります。
さてGWも近づいてきて暑い季節がやって来ます。
今年は光熱費の明細書とにらめっこする日が増えそうです。