2022年2月27日放送のがっちりマンデーで「いっとき話題になった会社は今!」について紹介されました!
最後に森永卓郎さんが、注目する企業は「ドムドムバーガーで、39歳まで専業主婦だった方が入社9か月で社長になった企業が今後、楽しみ!」という事でした。
そう言えば大昔、ダイエー系などの店頭で、地方でも展開されていた記憶があります。
すっかり名前も忘れていましたがあの頃は、手ごろなお値段で食べてましたが、マックの進出と共に見かけなくなりました。
その「ドムドムバーガー」のことが気になって調べてみる事にしました。
目次
「ドムドムバーガー」の復活!
若かりし頃、ピザやハンバーガーは、珍しい時代がありました。
今もそうですが、学生の身分で気軽に食べれるハンバーガーショップは時代と共に増えて行き、各チェーンが生き残りをかけて展開してきた感があります。
正直、私の「ドムドムバーガー」の印象は至って普通のハンバーガーショップというものでした。
さて、ドムドムはどの様な展開をしてきたのでしょうか?
「ドムドムバーガー」とは?
昭和45年(1970年)2月に会社が設立された日本で一番最初の(返還前の沖縄を除く)ハンバーガーチェーンです。
その1年以上後の1971年7月20日に銀座・三越の1Fにマクドナルドがオープンして話題になります。
そのころ、イトーヨーカ堂の子会社ヨークセブンは、1974年5月にセブンイレブン1号店をオープンさせました。
アメリカ文化が一気に流れてきた時代です。
その当時ダイエーの力が強く、米国マクドナルドとの資本合併会社の資本比率で揉めて決裂し、ダイエー側が独自のハンバーガーチェーンを立ち上げました。
最盛期は400店舗程でしたが、ドムドムHPによると現時点では27店舗展開です。
この52年の間に、ダイエーの衰退や、1980年にアメリカのウェンディーズとのFC契約などで翻弄されて来ました。
2017年4月に現在の株式会社ドムドムサービスを設立して現在に至ります。
(Wikipedia参照)
入社9か月の藤﨑忍社長誕生!
新会社設立から約1年後に、入社して9か月後の商品開発部の藤﨑忍さんが社長に就任します。
島耕作より出世の早い藤﨑忍社長は(番組MCの加藤さんが言っていました。)どんな方なのでしょう?
藤﨑忍さんの経歴
*1966年 東京都出身
青山短期大学卒業後、藤﨑繁武(墨田区議会議員)と結婚
*2005年、夫が都議会議員に立候補するが落選、それまで専業主婦だった藤崎さんは渋谷109内のブティックに店長として入社。
その後、専務取締役に就任するが2010年に退社。
*その後ニュー新橋ビル内の小料理店にアルバイト店員として就業する。
*2011年3月にニュー新宿ビル内に居酒屋そらきを開業する。
*2017年(株)レンブランド・インベストメント入社し、(株)ドムドムフードサービスに出向する。
*2018年(株)ドムドムフードサービス代表取締役就任、短期間で顕著な業績をあげ、多数の取材で有名に。
藤﨑忍さんの著書
「ドムドムの逆襲」 2021年7月
藤﨑流「関係力」 2021年9月
藤﨑さん本人がYouTubeなどで招待されていて、その中でも詳しく説明してくれました。
39歳まで働いたことがなかったのですが、親友の母親の会社の渋谷109のアパレルショップに入社し、売り上げを倍増させる。
5年ほど勤務し退社後、料理することしか思いつかなくて居酒屋でバイトを始める。
その時にお客様から「自分でやったら?」と言われ斜め前にお店が空いたので自分で始める事になる。
自分で居酒屋を始めたら順調で、すぐに2店舗目もオープンさせました。
常連客の方が、ドムドムの親会社の人に商品開発にスカウトされることになる。
当初はメニュー開発の顧問契約として商品開発に携わるのです。
親会社がドムドムハンバーガーをやる権利を買った中、最初の決算業績が悪くてショックを受けることになる。
残してきた居酒屋のスタッフやお客様に申し訳ないと思い、「絶対再生させてやる!」と決意し役員に「意見を言える立場にしてください」とお願いします。
最初は却下されたが何度も改善書などを出した結果、1か月後「取締役になってください。ついては代表取締役です。」と言い渡されます。
これで、意見を言える立場になりドムドムの再生に取り組むのです。
凄い方ですね、39歳までは専業主婦として議員の夫を支えて、その後、夫の都議選落選後に、自ら初めての仕事に家庭の為に(多分)チャレンジしていくわけですね。
藤﨑流の再生方法は?
ではドムドムを再生させるために、社長に就任した藤﨑さんはどの様に取り組んでいったのでしょうか?
*顧問契約時に、藤﨑さんは「手作り厚焼きたまごバーガー」300円を考案しヒットさせました。
就任してからの活躍
①斬新なメニュー開発
「丸ごと!!カニバーガー」を期間限定で販売したところ、SNSで評判になり大ヒットしました。
揚げたソフトシェルクラブを丸ごと一杯挟み込んでいます。
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「ネギだく塩レモンチキン竜田」420円
玉ねぎが大量にのったバーガーです。
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商品開発担当の浅田祐介さん曰く
藤﨑さんは基本的に否定しないので、自由にやらせてもらっているので個性的な商品が出てくると思います。
②ファッションブランドの「BEAMS」とコラボ商品を出したり、イベントも開催。
スマホカバーや、タンブラーやカニバーガーのTシャツなどの販売でブランド力のイメージも高める。
象のマスコットのキャラクター「どむぞうくん」も継承されています。
HPでもオンラインショップを展開している。
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ドムドムバーガーの公式HPはこちらです。
③2021年8月には「TREE&TREE’s」(ツリーアンドツリーズ)と言う、プレミアムバーガーの新事態を始動させた。
和牛100%のプレミアムハンバーガーを「もっと世に広めたい」との思いで藤﨑社長が形にしました。
*東京、新橋に開店した店は、注文、支払が客自身で出来ます。
*一番人気は「和牛バーガー塩」ポテト付で1350円。
*朝限定の「アサダケカレー」390円〜も発売。
*ドムドムで期間限定だった「丸ごとカニバーガー」1390円もここでは販売されています。
*こちらの店はキャッシュレス決済です。
ショップコンセプトは、「3Things・3Times(3つの事柄・3つの時間帯)」。
店名とロゴマークは3本の木をイメージしました。
「ドムドムの歴史(根)を大切に、そして若葉が生い茂るように新しいチャレンジを重ね、葉を茂らせて(繁栄して)いこう」という意味を込めている。
“ドムドム”に対して“ツリツリ”という愛称で親しんでもらいたいという。
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「TREE&TREE’s」の公式HPはこちらです。
新メニューの開発や、新しいコンセプトのお店の出店などで、赤字続きだったドムドムを、黒字に転換することに成功します。
(ガイヤの夜明けでも異色の経営者として藤﨑さんは紹介されていました。)
社長として活躍していくうちに、店舗数が多かった時代にドムドムのハンバーガーで育った40、50代がドムドムを応援していることを、藤﨑社長は知ることになりました。
ドムドムを無くさないで!という「絶滅危惧種を救おう!」というファンと共に、今後の展開がたのしみですね。
まとめ
今回、がっちりマンデーで森永さんが紹介していたドムドムバーガーですが、本まで出して有名な方だったのですね。
私は今回知りました、店舗数が27店で、ツリツリを入れて28店舗なので、まだまだ地方に来る日は先のようですが、調べて行くうちに食べてみたくなりました。
私の知っているドムドムとは全く違うけれどきっと懐かしさも感じられると思います。
柔軟で固定観念にとらわれない発想が出来る方にはかなわないと思いました。