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がっちりマンデー【儲かるお茶ビジネス・伊藤園・あいや・深緑茶房】

2022年3月6日放送のがっちりマンデーで儲かるお茶ビジネスについて紹介されました!

ゲストは、森永卓郎さんと静岡県出身の勝俣州和さんです。

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儲かるお茶ビジネスとは?

お茶ビジネスの特集ですが、ペットボトルや抹茶、カフェ、食品の原料や海外輸出など、まだまだ可能性のあるお茶ビジネスですが、どんな取り組みがされているのでしょうか?

伊藤園の取り組み

伊藤園といえば、1989年発売の「おーいお茶」のお茶飲料の元祖です。

累計販売本数370億本!お茶業界のエース的な存在ですが、今回は伊藤園専務の社三雄さんが説明してくれました。

1985年の発売当初は砂糖の入っていない飲料が売れるわけがないと言われていましたが、1996年には、500mlのペットボトルを発売し、2000年にはホット対応ペットボトルを発売で大きく販売を伸ばしてきました。

そんな伊藤園がこだわり続けているのは絶対的なルールの「国産のお茶」なのです。

しかし、そのルールに大ピンチが時代と共にやって来ます。

それがお茶農家の高齢化での減少問題なのですが、国産にこだわる伊藤園にとってはピンチを迎えます。

問題解決のための壮大なお茶プロジェクト

そんな問題を解決するために伊藤園は動きました。

大分県宇佐市にいたのは、伊藤園 農業技術部の中込健介さんからの紹介です。

伊藤園はここで「茶産地育成事業」を行っています。

「茶産地育成事業」とは?

耕作放棄地を茶畑にする事業をいいます。

*まずは、耕地放棄地を見つけて、地元の方に茶畑農家になってもらいます。

やってもらう方は何故か「土木建設業」の方が適していて、お茶の仕事は都合が良いのです。

何故、適しているのでしょうか?

*土木建設業は、秋冬が忙しく春夏が暇な事が多い。

*お茶の繁盛期は4月〜5月なので兼業しやすい。

*茶畑の斜めの土地等の造成工事は得意分野である。

このような理由から兼業していますが、お茶作りや管理は伊藤園の育成事業が指導してくれるので安心です。

大分県宇佐市で兼業している、碑成園の遠嶋会長は、この畑で作った茶葉は伊藤園が全部買取を約束してくれるので安心して事業が出来ると言っています。

このような伊藤園が手掛ける茶畑は全国2207ヘクタールで、東京ドーム470個分あります。碑成園の会社のホワイトボードには、お茶作りの行程作業がぎっしりと書き込まれていました。

堆肥散布や、土のほぐしや、摘採、浅刈、等のお茶農家の作業の予定が表示されています。

この「土木建設業」とのマッチングに至った過程の説明はありませんでしたが、どちらにとってもプラスになるマッチングは素晴らしいと思いました。

個人の事業継承は、あらゆる業界で問題になっていますが、それを個人ではなく法人にさせて、それも全く違う業界がやるのは、凄い発想ですね。

もしかしたら、こんなところに何かビジネスのヒントがあるのかも知れませんね。

碑成園の企業紹介のビデオが紹介されていましたが、広大な土地に茶畑が広がっているのは圧巻ですね。
就業の場を企業として提供できていることも、地元への貢献度も高い印象ですね。

(株)あいや の取り組み

愛知県西尾市にある、儲かる抹茶ビジネスで130億円の売り上げの会社、(株)あいや の社長 杉田武男さんが説明してくれました。

あいやは、1888年創業の老舗抹茶メーカーで、今年で134年になります。

130億円の90%がお抹茶の売り上げになります。

主に食品加工用のドリンクやスイーツの原料としての抹茶を製造・販売しています。

あいやさんでは、抹茶のバームクーヘンや、チョコレート、和菓子などの食べる用の抹茶の売り上げが多いのです。

海外の輸出にも力を入れていて、今は国内の出荷量と海外の輸出量が半分半分になっています。

あいやの伝統技術

社内に5人の「茶臼職人」を抱えているのが、あいやのこだわりです。

あいやの抹茶生産量の5%は臼を使って引くことで高級な抹茶が作られています。

何故、「茶臼職人」を抱えているのでしょうか?

*抹茶は臼の性能が、抹茶の味を大きく左右するので、自社で臼の職人を育てて臼を作っている。

*臼の製造や、1000台以上の臼のメンテナンスに職人が必要。

*石の硬さは1つ1つ違うので、職人の手作業や勘が無いと製造や調整が出来ない。

*茶臼職人の部署は会社の中でも憧れの部署。(伝統技術なのです。)

 

カフェ・mirume深緑茶房の取り組み

愛知県名古屋市にある、カフェ・深緑茶房のアイディアのある儲かりポイントを、店主の松本壮真さんが説明してくれました。

松本さんの実家はお茶農家で、1年前にカフェをオープンしました。

美味しい緑茶に美味しいお茶菓子を出すのが売りのお店です。

割とここまでは、普通のお茶カフェのイメージですが、このカフェでは斬新な販売を行っていました。

朝借りて夕方返すお茶のボトル

深緑茶房のがっちりアイテム「朝ボトル」

「朝ボトル」とは何でしょう?

*朝、8時から10時ぐらいまで1本300円で販売しているお茶で、ガラス製のボトルに水だしのお茶が入っています。

ハリオさんのボトルを使用していて、空になったら又水を入れれば、3回ほどお茶が出せて飲めます。

*帰りがけに店頭のボトル置き場の穴に刺して返却すればOKというシステムのサービスです。

*ボトルはお店側で洗うのでそのまま返却出来て楽ちんなのです。

 

 

 

このハリオのボトルも水出し茶ポットなので、1本高めなのですが、このボトルごと貸し出してくれるので美味しいお茶が職場で飲めるのです。
楽天では750mlの商品しか見つけれませんでしたが、「朝ボトル」は330mlです。

コロナ禍で減少しているものの1日10本ほど売れています。

松本さんによると、夕方ボトルを返しに来たお客様が、茶葉を店内で買ってくれる事もありボトルの水だしのお茶で、お茶の良さを知ってもらえています。

ホテルのお部屋に「朝ボトル」を置いてもらう企画も予定しています。

「待っていてもダメなら、お茶だけ持って行ってもらえばいい!」との新しいお茶のテイクアウトの発想です。

お茶農家に育った松本さんのお茶を愛する気持ちが伝わって来ますね。

今どき、新しく始めたお店には色々な工夫が要りますが、美味しい緑茶を飲ませたいという気持ちがなければ、アイディアも出てこないと思います。

mirume 深緑茶房
〒451-0042
愛知県名古屋市西区那古野1丁目36-57

mirume 深緑茶房の公式HPはこちらです!

森永さん!おすすめのお茶ビジネス

お茶を発酵させたものが紅茶で、実は今、全国各地で若いお茶農家さんが中心になって日本で発酵させる紅茶の「和紅茶」作りが盛んになっています。

色んな種類の紅茶を作り始めていますから、今後が楽しみです。

実は伊藤園も今、茶畑で「和紅茶」に取り組んでいるのでご期待くださいとの伊藤園からのコメントもありました。

紅茶の元祖は中国と言われていますが、1823年にインドのアッサムチャが発見されてインドが最大の紅茶の生産地と言われています。

そんな歴史のある紅茶が日本でも「和紅茶」として味わえて美味しいなら飲んでみたいですね。

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まとめ

お茶のビジネスは身近で、そして莫大なビジネスチャンスにもなるのですね。

ウーロン茶や緑茶が自販機で登場した大昔、こんなの誰が買うのかな?と思った事もありましたが、健康志向の向上と共に、ある時期から爆発的に売れだします。

今回の番組で「土木建設業」とマッチングさせた事にとても興味が湧きました。

どこにビジネスチャンスがあるのかわからないものですね。