2022年2月13日放送のがっちりマンデーで儲かる地元スポーツビジネスで、高知競馬の地元スポーツが854億円稼ぐという紹介がありました。
目次
854億円稼ぐ高知競馬の秘訣!
競馬と言えば、ギャンブルのイメージが高いのですが、馬や騎手にとっては真剣なスポーツです。
高知競馬には全国的に有名なスター競走馬も、いませんし派手なイベントやレースも予算の関係でやっていませんが、売り上げを伸ばしてきています。
地方競馬場は、赤字で閉鎖された所も多い中、高知競馬はどの様な復活を遂げたのでしょう?
平成20年頃は廃止寸前
平成20年頃は、売り上げが下がり続けて競馬場の運営にも陰りが出ていました。
平成20年には50億円以下の年間売上が、昨年には854億円の売り上げに!20倍以上に成長しました。
高知競馬の売り上げは全国でも5本の指に入る売り上げになっています。
高知競馬に28年前から所属する
赤岡修次選手のコメント
高知競馬の売り上げが上がった事で、乗った時の騎乗料も変わり、みんなの生活に余裕が出た。
高知競馬の売り上げの秘密 ①
スター競走馬もいない、予算もないのに一体どうやって売り上げを上げてきたのか?
1年を通じてのナイター競馬を開催しているのが大きな特徴
そもそも通常の競馬場は、朝10時から1レースが始まり、16時が最終レースの為、16時過ぎには終わるのが大体のスケジュールなのです。
ところが、高知競馬が始まるのは、他の競馬場が終盤に差しかかる15時過ぎからのスタートで、夜21時過ぎ近くまでレースを開催しています。
つまり「時間をずらしただけ」なのですが、このちょっとした工夫で儲かりポイントが発生。
他の中央競馬などが終了した後に高知競馬の売り上げが伸びるのです。
これは他の競馬場が終了した後、高知競馬に流れてくる人が多いのが原因です。
「夜さ恋ナイター」のネーミンが付けられています。
ナイターがある前は、夕焼け競馬と言って20時までのレースは開催されていたようですが、これも試行錯誤の上、時間帯をずらし定着させたのではないでしょうか?
今はインターネットでも馬券が買える
全国の競馬ファンがネットでも買うことが出来るので、たくさんのファンが買うことが出来る。
高知の気候が吉と出た!
それなら、「他の競馬場もナイターをやればいいのでは?」と思うが、寒い地域では開催しにくい。
高知は1年を通して暖かく、ほとんど雪が降らないので、1年中、夜にレースを開催できる環境がある。
(確かに高知は四国でも南側ですね。)
高知競馬の売り上げの秘密 ②
スター競走馬がいなくても、ファンを熱狂させる「名物レース」がある!
一発逆転ファイナルレース
< 2021年の高知競馬の売上ランキング>
1位 | 3月16日 | 黒船賞 | 約6.5億円 |
2位 | 12月31日 | ファイナルレース | 約4.3億円 |
3位 | 1月27日 | ファイナルレース | 約3.9億円 |
4位 | 2月16日 | ファイナルレース | 約3.7億円 |
5位 | 2月17日 | ファイナルレース | 約3.7億円 |
6位 | 2月3 日 | ファイナルレース | 約3.7億円 |
7位 | 2月2 日 | ファイナルレース | 約3.6億円 |
8位 | 12月29日 | ファイナルレース | 約3.6億円 |
9位 | 1月29日 | ファイナルレース | 約3.6億円 |
10位 | 2月10日 | ファイナルレース | 約3.5億円 |
という結果です、ファイナルレースが独占しています。
このファイナルレースも試行錯誤の高知競馬だったからこそ生まれたレースで規定法など試行錯誤の上「一発逆転ファイナルレース」が誕生しています。
黒船賞は1年に1回しかありません。
(しかし、2月の売り上げがいいのは何故なんでしょう?)
競馬場の運営は公営とはいえ、馬や騎手、などの見えない高額な経費や維持費がかかると予想できます。
安定した維持費には売り上げ高は必要なのですね。
ファイナルレースが人気の理由
*最近、勝っていない弱い馬だけでのレースの為、予想が出来にくいのが特徴。
(勝っていないので、データーがない)
*最後に行われる事が多いので、運をかけて予想するのが人気なのです。
敗者復活戦みたいで面白い企画ですね、成績を出せない弱い馬を主役にしたところが又、応援したくなりますね。
番組での森永さんのコメント
ファイナルレースの誕生のヒントは高知競馬の113戦0勝のハルウララがきっかけになったと言う話。
次に来るスポーツビジネスの予想は、「ジャパンサイクルリーグ」. 2021年に誕生した国内ロードレースで自転車版駅伝のようなリーグでいずれTV中継などありそうな予感。
高知競馬場
所在地
〒781-0271 高知県高知市長浜宮田2000番地
駐車場
無料 2000台
高知競馬の公式情報HPはこちらです。
競馬場には近くに食堂や屋台があることが多く、競馬ファンは競馬場グルメを楽しみながら応援しているようです。
意外な事に馬を見るために家族連れも来ていますね。
まとめ
どんなビジネスも、発想の転換が出来たところが生き延びたり復活劇を遂げているようです。
今回は男性人口が多そうな競馬場ビジネスの話でしたがとても興味深かったですね。
予算のない中でも、発想を変えて特化したビジネスはパワーがあります。
地域の気候を味方に付けた「ずらしただけ」の発想や、試行錯誤の上誕生した「一発逆転ファイナルレース」など、自分自身の人生も一発逆転したいものです。