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がっちりマンデー【大阪王将のヒミツは店レトロ・フタ無し冷凍餃子】

2022年3月20日放送のがっちりマンデーで【大阪王将】について紹介されました!

王将といえば、「餃子の王将」、大阪王将って「餃子の王将」ではなかったことを恥かしながら、地方にいるので知りませんでした。

冷凍食品の餃子も「餃子の王将」の冷凍餃子だと思っていました。

やっぱり庶民は「王将」のネーミングで記憶しているのです。

さて今回も、どんなビジネスの話が聞けるのか楽しみです。

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「餃子の王将」と「大阪王将」の違いは?

大阪王将の㈱イートアンドホールディングス代表取締役会長の文野直樹さんが今回詳しく説明してくれました。

2代目の会長は爽やかな印象です。

やっぱり名前が似ているので気になります。

「餃子の王将」との関係は?

昭和44年に文野会長の父、新造さんが「餃子の王将」の、のれん分けで「大阪王将」を創業しました。

MCの加藤さんも「パクリではなかったのですね、安心しました。」と笑わせてくれました。

「餃子の王将」の創業は昭和42年12月25日の京都市の大宮駅付近が1号店なので、文野新造さんが2年後にのれん分けしたことになります。

今の「餃子の王将」の創業者の加藤朝雄さんと親類関係だった文野さんがのれん分けを受けたのですが、かなり昔の出来事です。

のれん分け問題

のれん分けから始まった文野さんの「餃子の王将」は同じ名前での、のれん分けでしたから大きくなった「王将フードサービス」と商標でやはりもめる事になるのです。

のれん分けから16年後の1985年12月2日に「大阪王将」に改める事で一時和解になります。

それから20年後の2005年に商標の類似で揉めましたが、2007年に収まります。

(Wikipedia参照)

「餃子の王将」が大きくなるにつれて揉めて言ったようです。

「餃子の王将」の創業から2年後に修行の後、のれん分けをしていますから一緒にネーミングを広めた思いも理解できます。

確かに庶民が「王将」のネーミングで記憶していますから、この商標は企業にとって死活問題なのです。
「ほっかほっか亭」での騒動も思い出します。

ネーミングってかなり大事で芸能界の芸名でも裁判沙汰になります。

結果的には「大阪王将」は息子さんが引き継いで斬新なアイディアや戦略で成功していますし、本家も繁盛してますから、お客の立場からは問題ないわけですが、お家騒動の一種だと言う感想です。

このことは番組のテーマではありませんから「パクリではない」でさらっと終わらせていました。(視聴者は気になります。)

絶好調の店舗展開の秘密

絶好調!外食の売り上げは140億なのですが、どんな秘訣があるのでしょうか?

およそ400店舗近くのお店が展開しています。

ご近所にある町中華作戦!

大阪王将では3年前から、黄色い看板のレトロ風店内の内装にしています。

それまではオシャレな、白と赤のモダンなお店を展開していましたが、2019年からレトロ風にわざと変更していきました。

昭和っぽいノスタルジックな見た目です。

逆に目立って認知度も上がっています。

おかげで売り上げが、お店により3割ほどアップして来ました。

お客様の声

気軽に入りやすくて、美味しいのでまた来たくなる。

普段着で来れるし、何だか落ち着くお店。

ご近所にある町作戦が成功していますね。

町中華のお店ごとの独自のメニュー

お店の独自メニューが認められています。

大阪王将 東長崎店 オリジナルメニュー

(近所に学生さんが多く住む町なので、がっつり食べて満腹になって欲しい。)

馬力飯(炒飯&五目うま煮)  840円

大阪王将 両国店  オリジナルメニュー

両国横綱定食

*千葉県  大阪王将 富里インター店

(ベットタウンで小さなお子様が多い。)

お子様ランチ   500円

大阪王将流のマイクロマネジメントとは?

3年前に、文野会長が発案

大阪王将は2番手だ!2番手が大手さんと同じことをやっても負ける、生き残るには店舗ごとに個性を持った町中華にせなアカン。

これこそ大阪王将流のマイクロマネジメントや!」

どこでも同じ味なら、わざわざそのお店に行かなくなる、だったら店舗ごとに変わっていたほうが良いというのが「大阪王将流のマイクロマネジメント作戦」

マイクロマネジメントとは?

面白い事に、この単語の意味を調べて行くと、かなりネガティブに捉えられていてマイクロマネジメント対策までされているのです。

Wikipediaによると、管理者の上司が部下の業務に強い監督・干渉を行う事であり、部下の立場から見ればネガティブな捉え方になる。

というような意味でした。

文野会長は、お客様に対してたくさんの干渉をして関わり合い独自の個店を作り上げると言っているのかもいれませんね。

大阪王将の窮極のマイクロマネジメント

東京武蔵野

大阪王将 武蔵野緑町 永楽店

このお店は昭和33年に創業した、中華料理店「永楽」が63年間営業の末閉店しました。

このお店の場所にそのまま「大阪王将」がオープンしました。

実はここでは「永楽」のメニューも食べられて「大阪王将・永楽店」では、味も継承したのです。
店内には永楽さんの今までのお客様への感謝や受け継いだことを書き記しています。

店長さんの話では

この地域の方は永楽さんの味で育った方が多いので、永楽さんの味を継承したとの事です。

永楽メニューにはお皿にも永楽の名前が入っています。

地元のお客様の感想

スゴイ、びっくりしました。

お皿に永楽の名前もあって味も引き継がれているのは、地元のお店が残るようで嬉しい。

永楽元オーナー大滝順一さんは

「63年間も営業していたので親子3代で来てくれる方も多く、味を引き継いでくれたことはとても嬉しかったです。

長く続けて欲しいです。」と言っていました。

年100億売れる大阪王将の冷凍餃子

絶好調!大阪王将では、 年100億売れるフタなし冷凍餃子が大人気なんです。

何故そんなにバカ売れしているのでしょうか?か?

冷凍餃子の販売シェア業界2位!

出典:インテージSCIデータ 2021年3月~2022年1月

①味の素冷凍餃子    43.2%

②大阪王将冷凍餃子   33%  

③その他        23.8%

という結果でした。

冷凍餃子は味の素のイメージでしたが、かなり追いついていますね。

大阪王将冷凍餃子お客様の評判の声

水も使わない、油も使わない、フタも使わない、という手間の一つ一つが全部省けてて、しかも美味しい。

業界初の超画期的な商品なのです。

そもそも、外食チェーンなのに冷凍餃子を何故作るようになったのでしょうか?

冷凍餃子をなぜ作ることになったのか?

群馬県板倉町  イートアンドフーズ関東工場で、生産部本部で執行役員の枡澤輝さんが説明してくれました。

きっかけは文野会長の発案

「他のお店でやっていないこと、うちでやらへんか?何したらええかな、そうや!冷凍食品や!」

と文野会長のアイディアで餃子の冷凍食品を作ることになります。

1993年に外食チェーンとして画期的な冷凍餃子の販売が始まります。

2013年には 油いらずの冷凍餃子を発売。

2014年には 油いらず、水入らずの冷凍餃子を発売。

2018年には 油いらず、水入らず、フタいらずの冷凍餃子を発売。

どんどん開発が進んでいくにつれて年間に100億円を超えるドル箱商品に成長しました。
しかし、25年以上やり続けた結果なのですね。

最初は外食の仕事しかしたことのないメンバーで作っていたのでうまく行きませんでした。

冷凍の技術はやはり科学的な技術がいる事がわかり、専門の方に任せるようになって成長していきました。

どうやってバカ売れ商品を作ったのか?

しかし、ここ数年間で飛躍的に伸びた冷凍餃子はどの様に作られたのでしょうか?

関東工場にその立役者がいました。

<冷凍食品開発チームのメンバー達>

実はこのメンバーたちは素人集団でした。

平均年齢34歳、最少年齢は26歳という結構若いメンバーなのです。
メンバーのそれぞれの経歴

①26歳 三條千里さん  飲食ビジネス経験ゼロ  大卒でいきなり開発部へ

②29歳 田島 薫さん  以前はパン製造&開発担当

③34歳 岡本 彩菜さん エアラインの機内食メーカー勤務

経歴がこのようにバラバラで、餃子を作っていた方はほぼゼロとのことです。

*あえて中華経験ゼロの人を狙って集めているのです。

試食会でも、ざっくばらんな意見が飛び交います。

経験者がいないので固定観念がなく自由な発想と上下関係もなく、それぞれの正直な感想を言い合います。

フタなしを思いついたのも、ある男性社員が「おれ、フライパンのフタ持ってないんだよね〜」と意見を言ったのを開発部は耳にしました。

「だったらフタがいらない餃子をつくればよくない?」

といった発想から完成したのです。

今後は「フライパンもいらない冷凍餃子」を目指しているとか、会長が言ってましたが数年後に出るかもしれませんね。
MCの加藤さんは、そんなバカな!って言っていました。

文野会長流の経営学

スーパー地域密着型マイクロマネジメント作戦

*一駅違えば、国が違う。

家賃も違えば、住んでる人の嗜好も違うので、メニューも値段も店ごとに違っていいのでは?という発想。

*チェーン店だけれども個店経営の戦略

馴染みのお客様を作るのは大事なので最低店長は3年は代わらないようにしている。

*スタッフや社員に任せている度合いが大きい

お店のメニューから冷凍食品の開発まで、それぞれの担当に任せている。

(信頼度も高く、自由度も与えていますね。)

今回も面白い内容でしたね。

会長は任せていると言っていますが、これまでの経過で会長の柔軟な発想とやり続けてきた期間を考えると経営のセンスを感じますね。

「我々は2番手だ!」と自分の企業を認めたうえでの生き残りの発想を生み出してきた事が印象に残りました。

大阪王将の公式HPはこちらです!

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まとめ

「大阪王将のヒミツは店レトロ・フタ無し冷凍餃子」をまとめてみました。

冷凍餃子も、お店で食べる餃子も、家で作る餃子も美味しいですよね。

餃子が嫌いな人ってあんまり聞いた事ありません。

今夜は大阪王将冷凍餃子とビールで決まりです。