2022年5月1日放送のがっちりマンデーで「そこまでする?助けすぎ!ビジネス」が紹介されました。
私たちが何気に利用している物に、その「助けすぎ!ビジネス」が影のように存在していたのです。
今回は知っているけれど知らなかった裏のビジネスの存在に迫った内容でした。
飲食店の仕込み代行で8億円
始めて2年で8億円を売り上げる飲食店の「仕込み」代行のビジネスをしているのは「シコメル」という会社です。
(株)シコメルフードテック 代表取締役CEO西原直良さんが詳しく説明してくれました。
どの様な仕組みのビジネスなのか?
「シコメル」にレシピを渡すと開店前のお店に仕込み済み商品が届くシステムなのです。
お店からレシピを貰い、レシピの通りの味付けを工場で仕込んだ商品を作るのです。
なぜ仕込みビジネスは助かるのか?
今までは、お店でお肉などを仕込む時間が節約されて調理時間が仕込みがない分かなり短くなります。
<例>シコメルに頼む前のプルコギ
①豚バラ肉を1.5ミリの厚さにカット
②流水で血抜きをする
③自家製のたれに漬け込む
5~6キロの肉を仕込むのに1時間半くらいかかっていたが、お店の味にして仕込み商品が納品されるのでとても楽になった。
豚大門市場さんの仕込みは50品のメニューの30品を「シコメル」に依頼しています。
*東京を中心に6店舗を展開している「SHOGUN BURGER」も利用している。
SHOGUN BURGERの本田大輝さんの話
チェーン展開していくのに大事なのは「味ブレ」を無くすことが大事なので、一つの場所で仕込んで同じ味を作れるのがいい。
店ごとに作る人によって味が変わるのを防いでくれるので安心なのです。
今までありそうでなかった理由は?
「シコメル」がブレイクしているのはここ最近ですが、なぜこのようなビジネスがなかったのでしょうか?
仕込みをする工場には許認可というものがあり全ての料理を作れるわけではないのです。
20以上の製造許可があり工場ごとに許可をとった商品しか扱えないようになっています。
なので、いちいち工場ごとに発注しなくてはならなかったので発注が面倒でした。
「シコメル」ではアプリを使い簡単にシコメルの提携工場に自動で発注の連絡をすることが出来るようになったのです。
「シコメル」のこだわり
何故レストランと工場で同じ味が作れるのでしょう?
そこには「シコメル」のこだわりがあり、器具や火力が違うので、その逆算したレシピを微修正しているので同じ味が工場で作れるのです。
<例>ハンバーグのレシピ
お店のレシピ シコメルのレシピ
①玉ねぎを炒める ①生の玉ねぎを牛ひき肉と混ぜる
②牛ひき肉と混ぜる ⇒
③焼く ②焼く
工場の火力が強いために、玉ねぎを炒めずに生で混ぜる事に変更しお店の味に近づけます。
「仕込みが楽になり、お店の味は変わらない」と飲食店の間で話題になり利用店が僅か2年で1600店舗に急増しました。
禁断!シコメルの新ビジネス
シコメルの凄いところは、お店からのレシピを他のお店用に作るビジネスを同時に展開いているのです。
レシピを提供したお店にはロイヤリティがはいるシステムにしているので、みんなが儲かるという面白いビジネスをしているのです。
(株)シコメルフードテックの公式HPはこちらです。
ホテルの高級料理を北海道で手作り!
北海道の北広島市にある(株)見方 でお助けビジネスが行われていました。
(株)見方 代表取締役社長 青山昇平さんが詳しく説明してくれました。
ここでは、ホテルの高級料理をたくさん作り冷凍食品として製造販売しているのです。
高級料理なので、スーパーなどでは売られていない商品を製造しています。
<例>
*サーモンとほうれん草のパイ包み
*北海道産豚肉のパテドカンパーニュ
全国1500位のホテルが使っていると言うから驚きです。
なぜ見方の商品がホテルを助けているのか?
見方の商品を使っている センチュリーロイヤルホテル 総調理長 金子厚さんに聞いてみました。
ホテルの料理の数が多いとやっぱり大変ですね。
時間もかかるし、人でもかかるしホテルの限られた厨房でイチから作るのは結構大変です。
シェフは見方はホテルの第二の厨房と思って信頼して利用しています。
見方の商品を使えばクオリティの高い料理が簡単に出せるので、ホテルにとっては無くてはならない存在なのです。
シェフが見方のサポートを受けて開発した商品は「札幌黄と白ごぼう入りのファルシー」という商品は解凍してホテル特製ソースをかけて仕上げます。
商品はどうやって作られているのか?
シェフ達が、信頼する見方の商品はどうやって作られているのでしょうか?
工場で作られている商品はほぼ手作りだったのです。
(シェフがホテルの第二厨房だといった意味がわかりますね。)
洋食、和食、中華、スイーツの各部門のトップはプロの料理人ばかりなのです。
大人気の棒メニュー
ホテルを助けまくっていると言う大人気のメニューが「棒メニュー」なのです。
棒メニューとは、様々な具材が均等に詰まっている棒状の商品なので、切り分けるだけで使えるのでホテルでは大好評なのです。
年間1万5000本を販売しているのは
*ドライフルーツとナッツのテリーヌ
その他たくさんの棒メニューが手作りで作られているのです。
見方の売り上げは年間17億円といいます。
うれしい事に、私たちも見方の商品を食べる事が出来る見方のHPを見つけました。
「北のシェフ」というサイトですが、なんだかお取り寄せ出来る見たいですね。
本格ホームパーティにいいかも知れません。
全国のご当地コロッケは大阪で作られていた!
江ノ島名物の湘南の名産を使った「しらすコロッケ」や長野県諏訪市では「野沢菜漬けコロッケ」など最近ご当地コロッケの名前をよく聞くようになりました。
この二つのコロッケの共通点は同じ会社が作っている事です。
そんなご当地グルメコロッケを支えているのは、大阪府豊中市にある 合同食品(株)だったのです。
ご当地グルメコロッケは大阪で作られていた!
合同食品(株)代表取締役 和田友宏さんに詳しく聞いてみました。
なんと22都道府県で72種類のコロッケを作っているのです。
本社の横の工場に行ってみると、岡山「すき焼きコロッケ」兵庫「たこコロッケ」など続々と作られていました。
なぜ合同食品に頼むのでしょうか?
コロッケはある程度の数を作ろうとするのは大変でなので、コロッケ作りのノウハウのあるところにお願いするわけです。
合同食品はただ作っているだけではなく、ご当地コロッケを商品化することも仕事としています。
コロッケのレシピ開発まで助ける!
名産品をコロッケにしたくてもノウハウがないと作れませんのでメインの食材を決めれば美味しいコロッケを開発してくれるのです。
商品開発部 上本千夏さん、玉田鈴葉さんが、この商品開発をしています。
食材をマッシュポテトに混ぜて作るのが基本なのですが、ポテトに入らない食材もあるそうです。
最近では、水分の多い「メロン」をつかった「メロンコロッケ」が難しかったと言います。
水分が多いとポテトぐちゃぐちゃになり固まらなくなるので野沢菜などは一度脱水して水分を減らして混ぜ込みます。
メロンはホワイトソースなどでクリーム状にしてクリームコロッケとして完成させました。
「しらすコロッケ」はせっかくのしらすがポテトと混ぜると目立たないので、コロッケに竹炭を入れ黒くして、しらすを目立たせる「しらすブラックコロッケ」として販売し累計個数40万個!になりました。
開発部二人のコロッケ作りのポイント
開発部二人のコロッケ作りのポイントは、すぐ食べられる方が多いので味付けは、わざと濃い目に作っています。
ソースなどを付けて服などが汚れないようにソースがいらない味付けにしているのです。
二人の開発するご当地コロッケが評判を呼び全国から依頼が殺到しているのです。
合同食品の年間売り上げは約4億円です。
コロッケ愛の強い合同食品(株)の公式HPはこちらです!

森永さんのCM②の後で
今回の森永さんの「助けすぎる!ビジネス」のお勧めは何でしょうか?
NTTドコモ「ビジネスdXストア」です。
今はDX(デジタルトランスフォーメーション)デジタル技術を活用して生活や業務を便利に変える事をしようと叫ばれています。
しかし中小企業には、そのやり方や、IT関係は苦手な分野なのです。
それを解決するのがNTTドコモ「ビジネスdXストア」で、多岐にわたって新しいDXサービスをまとめて一か所で提供する、お助けビジネスが注目です。
このシステムは「労務のシステム」「助成金の申請システム」などまとめて仕入れる形なのでコストがかからなくてすむようになっているのです。
森永さんの話を聞いてもなかなかDXって、携わっていないと理解しにくい話でした。
経済産業省のデジタル化についてのファイルがありましたので貼っておきます。
ざっくり見ていくとDXで仕事の労務や営業、作業工程など全てを効率よく自動化していく事を目指しているのです。
人材不足や、コストダウンなどを総合的にカバーしていくという事で細分化した仕事に応じたDXが存在しているのです。
まとめ
今回の「助けすぎ!ビジネス」は、飲食店やホテルなどの困りごとに着目して成功したビジネスなんですね。
アイディア商品や特許品も「困ったな」から生まれると言います。
普通は「困ったな」と思っても不満しか感じない人が多い中、それをアイディアやチャンスに変えるのが凄い所ですね。
私は「不満しか感じない」タイプなので、せめてヒラメキに変える訓練くらいはしたいですね。
ご当地コロッケが食べたくなりましたがうちの近くにあったかな?