リタイア後の住まいは持ち家と賃貸では、どちらがいいのでしょうか?
これはリタイア直前なら、あまり考えないかも知れませんね、家やマンションを購入しようかと迷った30代から40代に先まで考えた選択がやって来ます。
総務省統計局の調査(65歳以上 2020年)では、平均の老後夫婦二人の住居費が 1万4,518円と安くなっているのは持ち家の割合が高くローンなどが完済している方が多いということを表しています。
持ち家やマンションを購入している方は、リタイア後はライフスタイルに合わせて住み替えを検討している方も多いようです。
持ち家にも一戸建てタイプ、マンション所有タイプがあります。そして、賃貸にもアパートタイプ、一戸建てタイプ、マンションタイプがあります。
公営住宅も検討して特徴なども知っておきたいものです。
リタイア後の生活費を左右するのが住居費になりますから色々な角度から見ていきましょう。
目次
持ち家と賃貸のメリットとデメリット
リタイア後の住まいとするのは、持ち家(マンション所有を含む)と賃貸とではどれがお勧めでしょうか?
どれもメリットとデメリットがあります。
持ち家を住まいとするメリットとデメリット
メリット
- ローンがリタイア前に終われば住居の負担が軽くなる
- 自己資産になるので、子供に残すことが出来る
- リフォームなどが自由に出来る
- ペットを自由に飼える
デメリット
- リフォームや修繕費用が掛かる
- 固定資産税や火災保険などの費用が発生する
賃貸を住まいとするメリットとデメリット
メリット
- ライフスタイルの変化で住居をいつでも引っ越し出来る
- 修繕費用などは大家負担になり固定資産税などはない
- 賃貸であれば一軒家、アパートタイプ、マンションタイプなど自由に選べる
- エレベーター施設があれば高齢になっても負担が少ない
デメリット
- 引っ越し費用がかかる
- 家賃と更新費用が発生する(更新費用がないところもある)
- 高齢になると借りるのに条件が厳しくなることがある
具体的なメリットやデメリットを見て行きましたが、ここで都会などは地代が高くて、一戸建てなどは高額になりやすくマンション所有の方が多いと思いますので、持ち家の中でも一戸建てとマンション所有とを比較してみましょう。
マンション所有と一戸建てを比較する
- どちらも持ち家扱いで、ローンが終われば住居費の負担が軽くなる
- どちらも子供に資産として残せる
- どちらリフォームなど自由に出来る
- ペットはマンション所有のほうは室内専用に限定される
- マンション所有のほうは、どの階でもエレベーターがあれば高齢になっても負担が少ない
- 一戸建ては高齢になれば負担の少ない一階だけを利用しがちだ
- どちらも固定資産税や火災保険代がかかる
- マンション所有の場合は共有部分の修繕費や管理費が毎月発生する
いかがでしたでしょうか?持ち家にも一戸建てとマンション所有では同じ持ち家扱いでも違いがありますね。
どちらも良さがありますので自分の生活スタイルで選びたいですね。
知り合いの方は学校の教員の方で転勤も多いのですが賃貸なら住宅手当が多く出ますので現役の時は賃貸で、退職してからは転勤の心配もないので中古住宅をリフォームして一括購入されていました。
リタイア後の生活費を左右するのは、やはり住居費にかかっていると痛感しますね。
公営住宅の検討もあり!UR賃貸住宅との違いは?
公営住宅は低所得者向けに都道府県や市町村などが運営する住宅です。
公営住宅法によって運営されていますので、収入の少ない人でも払えるように低めの設定になっています。
UR賃貸住宅は都市再生機構が運用する住宅になります。
UR賃貸住宅の場合は一定の基準の収入が必要になります。
UR賃貸住宅も公営住宅と同じく、利金・更新料・仲介料が不要です。
これは嬉しいポイントですね。
公営住宅のメリットデメリットについて
メリット
- 礼金・更新料・仲介手数料が不要
- 家賃が民間の賃貸より、かなり安くなることが多い
- 自治会などが活発なところも多い
- 固定資産税などかからない
デメリット
- 自治会が活発な分住宅内での掃除や管理などを住民でやることが多く負担に思う方もいる
- 所得制のところは所得が上がると家賃も上がる
- 古い公営住宅になると階段が多いところが多いので高齢者には上の階は負担が大きい
- 基準以上の収入を得ると退去になる
それぞれの人生で優先順位に応じて選択する
家族構成や家庭の事情など、一家族ごとに好みや考え方がありますので、自分に合った住まいで快適に暮らしたいですよね。
自分や家族の優先順位を考えて検討する
仕事に都合の良い立地の中で選択したり、ペットを飼える事を選択したり地域のかたとの交流を大事にしたい事が優先だったりします。
私の友人は独身で猫が優先の為にペット可の古いアパートで猫と幸せに暮らしています。
住居代は極力抑えてほかのところに使いたいと思う方も多くいます。
リタイア後に自分が楽しめる環境を探りながら検討していきましょう。
自分のライフスタイルで、都会がいいのか田舎がいいのか?などと考える事も多いと思います。
自分の趣味がやりやすい環境を優先するのもいいと思います。

リタイア後の収入と支出の予算を把握して置く
現役の時なら多少住宅費が、かかっても働けますから夫婦でやり切れるのですがリタイア後はそうは行きません。
退職金や年金があっても減収になります。
副業など検討している方は別ですが、病気のリスクも年々増えていくわけです。
収入と支出を把握しておけば、住宅費にどのくらいかけれるかが見えてきます。
無理のない予算を考えて、持ち家やマンション所有を考えている方はリタイア後前にローンの完済をお勧めします。
繰り上げ返済もありますので余裕があるときに支払いを減らすのは後からがとても楽です。
まとめ
今回はリタイア後の住まいは、持ち家か賃貸かマンションか?と公営住宅も含めて考えてみました。
リタイア後に考えるのは持ち家率が高いことから、住み替えの検討になると思います。
私自身はUR賃貸住宅に現役時代は住み、リタイアする数年前に程度のいい中古住宅を購入し少なめの予算でリフォームしました。
少し借り入れをしてリタイア前に完済しましたので、正直リタイア後は気楽になりました。
都会と田舎では大きく事情が変わってきますので今後も住みたいと思っている地域で自分にあった理想の住まいを見つけたいものです。
それはあくまでも、箱を用意したわけで中でどの様に楽しく暮らしていくかはそれぞれにかかっています。
どんなリタイア後にしたいのか、想像できましたでしょうか?