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ウッドショックとは?【住宅価格・DIYにも影響】今後どうなる!

2022年3月22日の日本経済新聞で「ロシア発ウッドショック、製材止まれば付1.7万棟影響」との記事が出ました。

パンデミックが始まって、設備品などの輸入が遅れて建築工事が遅れている話はニュースなどでよく耳にしたが、一連の騒動でしっかり把握していなかったので調べてみる事にしました。

ロシアとウクライナの問題はパンデミックが落ち着いたかも知れないという頃に勃発し、日本の木材事情にも確実に影響しています。

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ウッドショックとは?

経済産業省のHPに詳しく「ウッドショック」について説明がありました。

新型コロナによる木材の急激な高騰のことをいいます。

アメリカでは2020年5月のロックダウン解除後から住宅建築需要が増加しました。

膨大な財政出動と低金利政策が取られた結果、アメリカではリモートワークで自宅に籠るようになった市民が住宅を郊外に新しく購入したり、リフォームを行ったりする流れが進みました。

この影響を受けて、もともと山火事などで原料が不足していた中、世界的に木材の需要が逼迫していきました。

日本では2021年に入ってから、丸太や製材の輸入価格が上昇しており、この動きに引っ張られ、国内の丸太や製材価格も上昇しています。

(参照:経済産業省HPより)

アメリカで家が、たくさん作られたことで、材料不足になり世界中が木材不足になったという事ですね。

日本も確実に影響を受けてしまったわけです。

日本では感染症の影響の中、新築戸建住宅販売は2020年4月に大きく落ち込んだ後、8月に回復しました。

その8月をピークに大きく低下し輸入材の価格上昇と連動するように低下しています。

需要と供給量で世の中が動いており、アメリカの住宅建築ラッシュがこのように影響するとは驚きです。

確かに庶民がホームセンターの木材の売り場を見ても「カナダ産」とか輸入木材がずらりと並んでいた記憶があります。

輸入木材が約2倍の価格に!

一体どの位の影響かというと、輸入木材はどんどん値上がりして最近では約2倍に高騰しています。

輸入木材の高騰で日本での新築コストが100万から150万プラスで掛かるようになったといわれています。

感染症が落ち着けば価格は回復するのか?
関係者が期待する中で今回のウクライナ情勢が勃発して回復への期待も吹っ飛びました。

ウクライナ情勢が木材高騰に追い打ち

面積ベースで世界の約2割の森林を有する森林大国ロシアが、経済制裁の報復措置として3月7日、日本を含む48の国と地域を「非友好国」に指定しました。
(情勢からすると、そうなりますよね。)

このことで4月以降、様々な製品の日本への輸出が禁止となります。

製材が止まれば月1.7万棟影響とは?

日本経済新聞による、月1.7万棟の影響とは一体どの位のものなのでしょうか?

月に1.7万棟だと言うと、1年で20万棟ぐらいの影響ということになりますが、ウクライナ情勢などが予想しづらい中、月単位で出しているのかも知れませんね。

今年1月19日の第一生命経済研究所のレポートによると、2018年度からは少し下がって住宅着工数を掲載していました。

2021年は87.4万戸2022年の予想は89.2万戸となっています。

(今年の2月24日にウクライナ侵攻の報道がありましたから、まだこの時点ではロシアの影響は考えていないと思われます。)

棟数と戸数の違いが気になりますが、年間20万棟で計算するとかなりの影響だという印象です。

果たして2022年の住宅着工数は最終はどの位になるのか気になりますね。

(参照:第一生命経済研究所HP)

建材卸業者からも悲鳴

3月22日のCBCテレビの報道では名古屋に本社をおく住宅用建築資材を工務店などに卸している「山西」への取材がありました。

建築で主に使われる(屋根や床下地)合板は材料に約1割をロシア産のカラマツを使って来たといいますが、ロシアからの合板の材料の供給停止となると、価格高騰に拍車がかかる恐れがあり関係者は「未知の領域」だと話しています。

そもそもコロナ禍で建築資材が海外から入り辛くなっている状況も長引いていて、木材の流通価格が2倍以上なる「ウッドショック」が起きたばかり。

木材の取り合いに!

木材の取り合いの競争が、これから始まっていくと思う。今まで経験したことのない領域になる。今後どうなるか全く予想が出来ない」

(山西 北側幸治 商品部長の話)

今後は、木材でも取り合いの競争(戦争)が起きるかも知れないという事ですね。

なんだか悲しくなりました。

タレントの辻希美さんも「ウッドショック」で新居の建築スケジュールがかなり遅れたと、ようやく完成した新居をインスタにあげていました。

私のまわりにも建築関係の方から設備品が入荷しないので工事が遅れているなどや、ホームセンターに行っても、一部のトイレ設備が「いつ入荷になるのか分かりません」と張り紙があったりしました。

確実に影響を受けているのを身近に感じられます。

 

庶民のDIY事情

私も、DIYは昔から好きでダイソンの掃除機をおくためのホルダー什器など前は買うと高かったので、2×4などでDIYしていました。

確かに2×4などは国産木材より安いし加工しやすいので色んなDIYに使えます。

最近はコロナ騒動で少しDIYのやる気も失せていましたが、DIY好きな方にも影響していると思われます。

ホームセンターの現在の価格を確かめてみた

2020年2月〜6月に、結構DIYや古家のリフォームを友人に手伝ってもらったのだが、その時のレシートを取っておいたので、現在の2022年3月の価格と比べてみる事にしてみました。

ホームセンターコメリにて購入 床板の張り替えなどで下地を購入と2×4の12Fで別のところの造作に使いました。

2020年2月~6月購入価格 2022年3月現在価格 2年前との差額
コンパネJAS 税込み 1480円×14枚 コンパネJAS 税込み 1980円×14枚
  金額       20720円     金額     27720円  7000円高
2×4材 12F 税込み 798円×4本 2×4材 12F 税込み 1280円×4本
  金額        3192円     金額     5120円  1928円高

コメリの通販のお店受け取り価格で調べてみましたが、木材だけではなく、他のものも原油価格の高騰で上がっています。

コメリはホームセンターの中でも格安の方ですし税込みですが、他のホームセンターだと、もっと高くなっているところもありました。(2倍近くのところもあります。)

家庭でのDIYには、せいぜい2×4材なら6Fの需要が多いでしょうから、600円ほどで1本買えます。
ただ、色んなものが値上がりしていますので、以前の感覚でお買い物に行くとびっくりしそうです。

しばらく様子を見ておくしかないです。

2年前のDIYで良かったです。

輸入品が不足しているので国産も品薄になっている印象でした。

ホームセンターはあくまでも一般消費者向けですが、建築の卸価格は2倍になっているといいますから住宅の坪単価も跳ね上がっているのです。

 

いつ価格が戻るのか!家を建てる予定の人は?

原油がこれだけ高騰していますから、アメリカの住宅ラッシュが終われば解決するとは考えられませんね。

ウクライナ情勢の問題も出て来て、パンデミックと同じで先が見えません。

家を建てる人はこの時期心配になりますね。

住宅メーカーや個人工務店での影響は?

住宅メーカーによっては、木材や設備品の在庫をしっかり持っているから大丈夫だというところもあります。

個人工務店でもしっかり契約の時に打ち合わせて納得するのが大事です。

ただどちらも契約時にしっかり「ウッドショック」についても影響を聞いておくのが大事だと思います。

家を建てたい方には、建てたい理由があると思いますので(ローンの返済期間や、家族の状況など)いつまで影響が続くかわからない「ウッドショック」が終わるのが待てない方もいます。

慌てないで良い方は様子を見るのも当然です。

いつ価格が戻るのか!家を建てる予定の人は?

原油がこれだけ高騰していますから、アメリカの住宅ラッシュが終われば解決するとは考えられませんね。

ウクライナ情勢の問題も出て来て、パンデミックと同じで先が見えません。

家を建てる人はこの時期心配になりますね。

住宅メーカーや個人工務店での影響は?

住宅メーカーによっては、木材や設備品の在庫をしっかり持っているから大丈夫だというところもあります。

個人工務店でもしっかり契約の時に打ち合わせて納得するのが大事です。

ただどちらも契約時にしっかり「ウッドショック」についても影響を聞いておくのが大事だと思います。

家を建てたい方には、建てたい理由があると思いますので(ローンの返済期間や、家族の状況など)いつまで影響が続くかわからない「ウッドショック」が終わるのが待てない方もいます。

慌てないで良い方は様子を見るのも当然です。

中には便乗「ウッドショック」を利用する悪徳業者には注意です。

三菱地所系事業が国産材のユニットを今年4月に発売予定

このような状況の中、三菱地所は2020年の1月に「MEC Industry (メック インダストリー)株式会社」を設立しました。

宮崎、鹿児島、熊本の国産木材を使用する住宅会社です。

*三菱地所㈱・㈱竹中工務店・大豊建設㈱・松尾建設㈱・南国殖産㈱・ケンテック㈱・山佐木材㈱といった企業7社の出資で設立されました。

*生産から加工、販売まで一気通貫で行うことで、より安く、早くお客様に喜ばれる商品を提供します。

*規格型の国産の木材を使った平屋本体価格を1000万程度で提供し普及を図ります。

*鹿児島の湧水町の工場で、あらかじめ床、天井、壁を組み立て内装工事まで終えた直方体のユニットを生産し、建築現場でユニットをつなぎ合わせるだけで済み、低価格・高品質の販売が可能になる。

(参照:南日本新聞)

この記事は前から気になっていました!

有名どころの企業が集結して1000万円という庶民が買えるような金額で家を造ってくれる!それも国産材なんて魅力を感じますね。

災害や少子化で家に対する意識がここ数年で激変したと感じます。

地震に強くて、健康的で、コストも抑えられてて、どんな住み方も提案できるフレキシブルな住宅に魅力を感じます。

凄いプロジェクトだなぁ、と思いました。

MEC Industryの公式HPはこちらです!

災害が多い近年に「ウッドショック」も受けにくく、災害の復興も、しやすいというこの国産住宅は一度見学してみたいものです。

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まとめ

ウッドショックとは?【住宅価格・DIYにも影響】今後どうなる!についてまとめました。

最近はガソリン代、光熱費、日用品などの値上がりで世間は騒がれています。

DIYは趣味なので予算の中でやるしかないけれども、建築費の増加は金額が大きいので家を建てる予定の方には悩ましい問題です。

一方では空き家問題がありますから何とかうまくいく方法はないのかな?と思ったりしています。

いろいろショックな事がある日々ですが、知恵を絞って愉快に過ごしたいものです。