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ゆうちょ銀行の【硬貨手数料の改定!】お賽銭や募金や貯金箱まで影響

2022年2月14日の日経ビジネスで「賽銭もスマホ決済?ゆうちょ銀行!有料化ショック」の記事がありました。

私自身今年の1月に小銭を含めた金額を、ゆうちょ銀行ATMから引き出そうとしたら、手数料が110円かかりますと案内が出てショックを受けました。

小銭で入出金出来るのが、ゆうちょ銀行の最大のメリットでしたので、正直がっかりしました。(家計簿替わりにも使えて便利でした。)

「あー、そう言えばニュースで流れていたかも知れない」とため息を付き、1000円単位の引き出しに変更しました。

110円でも、ショックな金額ですよね、今回詳しく自分の為にも、この変更がどのような影響があるのか調べてみる事にしました。

目次

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ゆうちょ銀行はどう変わったのか?

私自身、小売業をしていたころ、よく銀行や郵便局で募金の入金に利用していました。

専用の機械に小銭をザーッと入れて自動カウントしますが、一人のスタッフが、やはり時間を取られていました。

たまに変形してカウントできない小銭は返されましたが、それ以外は無料で、寄付団体などに全額寄付出来ました。

今回の改正でそこからかなりの手数料が引かれますので、全体の寄付は減っていくと予想します。
(キャッシュレスで、最近は寄付も減っています。)

ゆうちょ銀行が変わったことで、他の銀行も今後、追従していくと言われています。

ゆうちょ銀行ATMの改定

*ゆうちょ銀行のHPを覗いてみました。

①ゆうちょ銀行店内や郵便局に設置しているATM

ゆうちょ銀行店内や郵便局に設置しているATMでは硬貨がない場合は今までと同じで無料の入出金が出来ます。

*一部の郵便局に設置、隣接しているATMは料金がかかる場合があります。

     硬貨枚数       料金
   預入     1~25枚       110円
    26~50枚       220円
    51~100枚       330円
   払戻し     1枚以上       110円

※硬貨を伴うお預け入れで、お預け入れ金額がATM硬貨預払料金以下となる場合は、お取り扱いできません。

※ATM硬貨預払料金は、通常貯金または通常貯蓄貯金の残高からいただきます。

※ATMでの硬貨のお取り扱いは、1回のお預け入れにつき100枚までです。

※複数回に分けて手続きをされる場合、枚数の合算はいたしません。1回の手続きごとに料金がかかります。

※ATMでの各種送金など、お預け入れ・払戻し以外のお取り扱いには、ATM硬貨預払料金はかかりません。

※ATMの種類や時間帯等により、硬貨のお取り扱いができない場合があります。

※貯金担保自動貸付け・口座貸越による自動融資をご利用中の通常貯金へのお預け入れの場合は、枚数にかかわらず110円です。

これを読んでいくと、預入の時は500円玉なら、50枚で25,000円入金したら220円引かれて、実質24,780円の貯金になります。

1円玉100枚なら、100円入金したらなんと、330円引かれてマイナス230円の赤字になりますが、硬貨預入料金以下になり取り扱いできないことになっています。

なので、1円玉貯金は111円からしか出来なくなり、実質1円の貯金になります。
1円玉に対する拒否感が凄いです。

1円玉が、可哀そうになって来ました、硬貨は数える手間がかかるせいでしょうか?

救いは各種送金の硬貨手数料がないところですね。

少し、悲しい気持ちになって来ました。

 

ゆうちょ銀行の窓口での改定

では、窓口での預け入れや引き出しの時は、どの様になったのでしょうか?

ここも気になるポイントです、窓口に行く時間の余裕があれば安い方が良い時もありそうですよね。

      硬貨枚数         料金
   1~50枚             無料
   51~100枚         550円
   101~500枚         825円
   501~1000枚        1,100円
(以降500枚ごとに550円加算)

びっくりなんですが、50枚以下の無料が魅力という事です。

ただ、ATMは100枚までしか取り扱えないので、500枚だと、330円×5回=1650円ですから、窓口だと、825円、ATMで1000枚だと、330円×10回=3,300円で窓口だと1,100円というわけです。
なんだか微妙な感じがします。

なので小銭貯金をしてきた方は、50枚づつを窓口に預金しに行くしか、ゆうちょ銀行で無料にする方法はないわけです。

改定前は、もちろん無料だったはずですですが、今後は人の手間などにかかる事は手数料がかかって来るかも知れませんね。

 

他の大手銀行での改定

実は、他の大手銀行が先に改定を始めていたのです。

最後の砦のゆうちょ銀行の改定がされたのも、仕方がない流れのようですね。

庶民は必ず安い手数料の所を見つけ出し、そこに流れていきます。

みずほ銀行が2020年4月に改定しているものです。(みずほ銀行HPより)

大量硬貨取扱手数料の新設について

    硬貨持込枚数   手数料金額(税込)
     1~100枚            無料
    101~500枚      550円
    501~1,000枚      1320円
    1001枚~      1980円
(以降500枚ごと660円を加算)

これで見ていくと、100枚まではみずほ銀行の窓口の方が無料で、ゆうちょ銀行より、500枚までは安いのです。

ご自分の利用する銀行のHPですぐ調べれますので、一度みておくといいですね。

これらを調べて思ったのは、硬貨大量持込貯金は、銀行にとって手間がかかり迷惑だと思われている印象です。

確かに、募金を持って行った時も私自身は社会貢献の一端を担っている気分でいましたが、銀行のスタッフは喜んでいるどころか大変そうなのは肌で感じていました。

小売業も今後は、大量硬貨での支払いは枚数制限をしっかり告げてくる時代になりそうです。

法貨では、1種類につき20枚までとありますが、お客様側からしたら払っているんだからいいだろう!との圧もあり、多少の硬貨なら引く受けてくれるところも多かったです。

こういう改定があれば、こういう法貨のことも浸透してくるでしょう。

相手の手間のサービスが無料の時代が終わりそうです。

今からは、自分で手間をかけるか、費用をかけるかの選択の時代です。

 

両替のマッチング

日経新聞2月14日の記事によると、「釣り銭が必要な中小商店街と、賽銭を抱える神社が「両替」で協力する動きが広がっている。

両替を引き受けてきた銀行が手数料を引き上げているため、大阪府大東市の野崎参道商店街と野崎観音(慈眼寺)が始めた。

「毎週日曜日、希望する商店を対象に交換に応じる」

という内容です。

こんな動きがあるのは微笑ましいですね、お互いが助かる関係なので協力しあえます。

これも、利益を少しでも無駄にしないように工夫する知恵です。

10か国の硬貨や紙幣を電子マネーに交換できる「ポケットチェンジ」は日本硬貨の大量投入が原因で今年の1月27日に障害がでて、今は日本円は札しか取り扱われていません。
(みんな手数料が払いたくなかったのですね。)

賽銭もスマホ決済?

先ほどは、商店街との両替のマッチングの話だったが、東京の神田明神は2021年1月から、J-Coin Pay(ジェイコインペイ) を使えるようになった。

京都の東本願寺でも、ジェイコインペイやユニオンペイ等のQRコード決済が出来るようになっている。

このシステムもまだ、問題が多いようで京都仏教会は「キャッシュレス化は宗教活動には不適切で受け入れない」と声明文を2019年に発表している。

小銭文化が無くなりそうな話で、造幣局は暇になるのでは?と庶民は考えてしまう。

各募金活動にも影響

コンビニの募金箱も、かつては小銭を持ち歩くのが嫌な男性客が好意も伴って募金する光景をよく見たものです。

キャッシュレス化が進み、募金も減ってきたと思われます。

まして、手数料の発生で募金金額が減ることになるのです。

募金のやり方も変わっていくかも知れませんね。

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まとめ

ボーっとしているうちに、世の中が変わってきています。

一時、話題になった二千円札も、小売店でお釣りを渡すときに、お客様から拒否されることが多かったことを思い出します。

多分、千円札や5千円札と間違いやすく管理しにくかったために定着しなかったのだと考えます。

募金もキャッシュレスになりそうな勢いですね、子供さんのお小遣いも変化していきそうですね。